よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和5年度予算の編成等に関する建議 (51 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html
出典情報 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

イ)多床室の室料負担の見直し
制度創設時から、
「施設介護については、居宅介護とのバランスや高齢
者の自立が図られてきている状況から見て、食費等日常生活費は、利用者
本人の負担とすることが考えられる」とされていた 51。
このため、平成 17 年度(2005 年度)に、食費と個室の居住費(室料+
光熱水費)を介護保険給付の対象外とする見直しを実施(多床室は食費と
光熱水費のみ給付対象外)したほか、平成 27 年度(2015 年度)には、介
護老人福祉施設の多床室の室料負担を基本サービス費から除く見直しを
実施した。
しかしながら、介護老人保健施設、介護医療院等の多床室については、
室料相当分が介護保険給付の基本サービス費に含まれたままとなってい
る。〔資料Ⅱ-1-74 参照〕
実態として、介護医療院、介護老人福祉施設は、在所日数等をみれば、
利用者の「生活の場」と言える状況にある。
特に、介護老人保健施設は、施設の目的が「居宅における生活への復帰
を目指すもの」とされ、少なくとも3か月ごとに退所の可否を判断するこ
ととされている。しかし、一般的な医療機関でも長期入院の基準が 180 日
となっている中で、介護老人保健施設の平均在所日数は 300 日を超えて
いる状況であり、入所者全体で3か月を超えて入所している利用者が
77%、180 日超が 63%、1年超は 46%となっている。
さらに、入所当初の利用目的が「他施設への入所待機」や「看取り・タ
ーミナル期への対応」という利用者が3割となっており 52、長期入所者の
退所困難理由でも「特養の入所待ちをしている」が 38%、「家族の希望」
が 25%となっている 53。
こうした状況を踏まえ、居宅と施設の公平性を確保し、どの施設であっ
ても公平な居住費(室料+光熱水費)を求めていく観点から、給付対象と
年)4月 22 日))
「介護老人保健施設における多職種連携を通じた在宅復帰・在宅支援等に関する調査研究事業
報告書」
(全国老人保健施設協会(令和4年(2022 年)3月)

53 「介護老人保健施設における在宅復帰・在宅療養支援機能の強化へ向けて」
(全国老人保健施設
協会(平成 30 年(2018 年)3月)

-4051 「高齢者介護保険制度の創設について」
(老人保健福祉審議会(平成8年(1996
52