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令和5年度予算の編成等に関する建議 (42 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html
出典情報 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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国公立病院の収益状況を見ると、病床確保料等の異例の措置により、令
和2年度(2020 年度)以降大きく改善しており、マクロでみれば多額の
積立金が蓄積されている状態にある。国立病院機構等の独立行政法人の
中期目標の期間の最後の事業年度に有する積立金は、次の中期目標の期
間の業務の財源に充てるものを除き、関連法令に基づき、国庫への納付が
求められている。〔資料Ⅱ-1-44 参照〕
イ)リフィル処方箋
令和4年度(2022 年度)診療報酬改定における財務大臣・厚生労働大
臣合意では、リフィル処方箋の導入・活用促進による医療費効率化効果を
改定率換算で▲0.1%(医療費 470 億円程度)と見込んでいるが、その早
急な検証が必要である 43。制度の普及促進に向けて周知・広報を図るべき
であり、あわせて、積極的な取組を行う保険者を各種インセンティブ措置
により評価していくべきである。〔資料Ⅱ-1-45 参照〕
ウ)毎年薬価改定
既存薬価の改定率は例年マイナスとなっているが、薬剤使用量の増加
や新規医薬品の保険収載により、薬剤費総額は、経済成長を上回って、増
加傾向が続いている。また、高齢化の進展に伴い、今後、更なる薬剤費の
増加も見込まれているところである。さらに、薬剤費には計上されていな
い部分で、新型コロナのためにワクチンを含む医薬品の購入に対し、多額
の予算措置がなされている。〔資料Ⅱ-1-46 参照〕
2年に1度とされていた薬価改定について、令和3年度(2021 年度)
から毎年薬価改定が実現することとなった。ただし、初回の毎年改定とな
か い り

った当該改定においては、平均 乖離 率8%の 0.625 倍(乖離率5%)を
か い り

超える、価格 乖離 の大きな品目に限定して対象とすることとされ、結果
として、改定対象品目数が約7割にとどまった。令和3年度(2021 年度)
においても医薬品市場は拡大しているとの指摘もあり、令和5年度(2023
43

一般社団法人日本保険薬局協会の調査(令和4年(2022 年)6月。回答期間:令和4年(2022
年)5月 24 日~6月6日)におけるリフィル処方箋の受付割合(0.053%)を基に単純計算する
と年間▲20 億円程度(改定率換算で▲0.005%程度)の医療費削減効果にとどまる。
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