提案書13(2402頁~2600頁) (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
356202
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
複雑な腱手術に対する入院外手術加算
日本手外科学会
30整形外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療技
術が関係する診療
科
33形成外科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の場
合、右欄も記載す 提案当時の医療技術名
る
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
K035,K039,K040
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
○
入院外で複雑な腱の手術を行った際の加算
提案される医療技術の概要(200字以内)
入院せずに覚醒した状態でK035腱剥離術、K039腱移植術、K040腱移行術を行った場合、6,000点の加算を要望する。
文字数: 60
再評価が必要な理由
近年、エピネフリン含有リドカインを用いたWide awake surgeryが普及している。腱の手術において、覚醒した状態で自動運動を確認しながら手
術を行うWide awake surgeryで、従来法と同等以上の成績が報告されている。Wide awake surgeryでは麻酔前後の入院全身管理が不要であり外来
手術が可能であるため、大幅な医療費削減と入院病床削減にも繋がる。一方で、出血コントロールや術中判断など手術自体の難易度が上がること
への評価が十分なされていないため、患者の身体的負担軽減効果、医療費削減効果があるにもかかわらず十分に普及していない。入院せずに覚醒
した状態で腱の手術を行った場合の加算を要望する。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
全身麻酔や上肢伝達麻酔では術中に患者は自動運動ができないため、腱の自動滑走、筋の緊張や滑走距離を術中確認できない。このため腱剥離術
を行っても腱の滑走が不十分であれば可動域制限が生じうる。また、腱移植術や腱移行術においても筋の滑走距離が十分得られてない場合や筋の
緊張度が適切でないと同様に可動域制限を生じる。局所麻酔下のWide awake surgeryで術中に自動運動が行える状態で手術を行うと、可動域制限
を生じることがないように適切な処理を行うことが可能となる(参考文献1)。また全身麻酔と比較し、入院医療費、全身麻酔費が不要となるた
め医療費の大幅な削減につながる(参考文献2)。具体的には「90分以内の入院全身麻酔」によるK035腱剥離術、K039腱移植術、K040腱移行術の
症例については、外来での手術に移行可能である。2022年日本手外科学会認定施設における実態調査では、K035の81%、K039の34%、K040の58%
の症例が「90分以内の入院全身麻酔」に該当し、これらが外来手術になることで医療費削減が可能である。一方で、Wide awake surgeryには出血
コントロールなど習熟を要する。入院手術と同等以上の治療成績が得られ(参考文献3)、かつ、患者の身体的負担が少ないが、技術的習熟を要
するWide awake surgeryが普及するためには、これに対する診療報酬の加算が必要である。加算による医療費増加は前述の医療費削減分以下とす
ることで医療費の削減と良好な治療方法の両立が可能である。(2022年日本手外科学会実態調査による各術式で削減可能な医療費:K035(腱剥離
術)9,697点/件、K039(腱移植術)18,514点/件、K040(腱移行術)11,335点/件)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
・対象とする患者
外傷や術後の腱癒着例(K035)、外傷や腫瘍切除に伴う腱欠損例(K039)、麻痺手や外傷による腱断裂の再建例(K040)
・医療技術の内容
入院全身麻酔手術でのK035,K039,K040では、術中の腱の剥離範囲や腱移行、移植における腱自体の緊張度は術者の経験値で判断されている。
・点数や算定の留意事項
入院の有無による手術点数の加算はなく、Wide awake surgeryを行うことは病院収益に悪影響である。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
K035,K039,K040
医療技術名
腱剥離術、腱移植術、腱移行術
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 適切な腱剥離や腱移行、腱移植を行うことで可動域の獲得により運動機能の改善が見込める。
後等のアウトカム
③再評価の根拠・
有効性
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等
の改訂の見込み等を記載する。)
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