提案書13(2402頁~2600頁) (42 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
359201
※事務処理用
提案される医療技術名
ロボット支援直腸癌手術の手術分類適正
日本内視鏡外科学会
申請団体名
18消化器外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
19肛門外科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
令和4年度
提案当時の医療技術名
直腸切除・切断術(1 切除術、2 低位前方切除術、3 超低位前方切除術、4 切断術)腹腔鏡下直腸切除・切断術(1 切除術、2 低位前方切除術、3 切断術)
追加のエビデンスの有無
有
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
740-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
令和4年度の診療報酬改定で腹腔鏡下手術における直腸切除・切断術において、K740-2、 3 超低位前方切除 4 経肛門吻合を伴う切除術(肛門
温存手術)が新設され、新たに分類された。ロボット支援直腸癌手術が普及し、有用性が示された現在において、腹腔鏡下手術と同様な術式の区
分と点数評価について改定することを要望する。
文字数: 157
再評価が必要な理由
令和4年度の診療報酬改定で腹腔鏡下手術における直腸切除・切断術において、K-740-2 3 超低位前方切除術、4 経肛門吻合を伴う切除術(肛門
温存手術)が新設され、新たな分類となった。ロボット支援直腸癌手術が普及してきたことは、日本内視鏡外科学会が実施した「ROSEMARY試験」
の結果からも明らかであり、直腸癌手術においてはロボット支援直腸癌手術の件数が増加している状況である。現在の診療状況に則して、ロボッ
ト支援直腸癌手術においても腹腔鏡下手術と同様な術式区分の変更と、適切な点数評価をしていただく事を希望する。
【評価項目】
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):1,780,091円
外保連試案 2022 掲載ページ:2024掲載予定
外保連試案 ID(連番):S94-0273720 超低位前方切除術(ロボット支援)
技術度:D 医師(術者含む):4 看護師:2 その他:0 所要時間(分):420
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):1,762,291 円
外保連試案 2022 掲載ページ:2024掲載予定
外保連試案 ID(連番):S94-0274020 経肛門吻合を伴う直腸切除術(ロボット支援)
技術度:D 医師(術者含む):4 看護師:2 その他:0 所要時間(分):420
------------------------------------------------------------------(ここまで)
直腸癌に対する直腸切除・切断術の術式に関しては、腫瘍の肛門縁からの距離と肛門温存手術として直腸再建を行うか、永久人工肛門を造設する
かで決定され、アプローチ方法の開腹手術、腹腔鏡下手術、ロボット支援手術は術式には関与しない。現在、開腹手術と腹腔鏡下手術で採用され
ているK740、K740-2(直腸切除・切断術 1 切除術 2 低位前方切除術 3 超低位前方切除術 4 経肛門吻合を伴う切除術 5 切断術)とロボッ
ト支援手術で採用されているK740-2(1 切除術 2 低位前方切除術 3 切断術)では術式の分類が異なるため、開腹手術と腹腔鏡下手術に対して、
ロボット支援手術の術式分類の統一と点数の見直しをすることが望ましい。
ロボット支援手術における 3 超低位前方切除術 4 経肛門吻合を伴う切除術の現状を調べるため、2020年と2021年の2年間のロボット支援直腸手
術に関するアンケート調査で、ロボット支援手術件数が多い上位31施設を対象に「ロボット支援超低位前方切除術又は経肛門吻合を伴うロボット
支援直腸切除術の手術成績に関する後向きコホート研究(Surgical outcomes of robot-assisted super-low anterior resection or robotassisted rectectomy with transanal anastomosis: a retrospective cohort study(ROSEMARY study)」を日本内視鏡外科学会を主体として開始
した。2019年と2020年の2年間で、3 超低位前方切除術は887例、4 経肛門吻合を伴う切除術は322例と症例数が多いこと、また術後30日以内の
Clavien-Dindo分類3以上の合併症は9.6%で、死亡症例は認めなかったことから安全に実施されていることが示されている。また本試験の手術時間
の結果から、2 低位前方切除術と比較し、3 超低位前方切除術 4 経肛門吻合を伴う切除術は長い手術時間を要し、高難度手術であることも明ら
かである。現在の診療状況に則して、ロボット支援直腸癌手術においても開腹手術と腹腔鏡下手術と同様な術式区分の変更と、適切な点数評価を
する必要がある。点数評価については、腹腔鏡下手術の分類において、K740-2の中で吻合の位置に応じた手術技術の難易度、手術時間の違い、ま
た肛門側からの手術操作(会陰操作)の有無から術式ごとに点数が決められており、K740-2の1−5に準じた同等の点数配分が妥当と考えられる。
対象とする患者:直腸悪性腫瘍に対する手術であり、現在までと対象は同じである。現在のロボット支援直腸癌手術の合計症例数は変わらず、新
たに分類した項目に割り振られる。直腸癌手術患者の総数に大きな差は無いことから、開腹手術であるK740 1−5の総数と腹腔鏡手術であるK740-2
1-5の総数を合わせた数、またロボット支援直腸癌の総数を合わせた数に大きな変化はないと考える。
医療技術の内容:ロボット支援直腸癌手術 1 切除術 2 低位前方切除術 3 超低位前方切除術 4 経肛門吻合を伴う切除術 5 切断術
点数や算定の留意事項:腹腔鏡下直腸切除・切断術(K740-2)と同等の点数を設定する事を希望する。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
740-2
医療技術名
ロボット支援直腸癌手術
1 切除術
2 低位前方切除術
2443
3 超低位前方切除術
4 経肛門吻合を伴う切除術
5 切断術