提案書13(2402頁~2600頁) (146 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
365104
ハンナ型間質性膀胱炎の食事指導
日本排尿機能学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
24泌尿器科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無
有無をリストから選択
提案される医療技術の概要
(200字以内)
間質性膀胱炎の主症状である激しい膀胱痛と酸性尿を産生する飲食物、アリルアルキルアミン (arylalkylamines) (トリプ
トファン、チロシン、チラミン、フェニルアラニン)を多く含む食事の摂取との関連が示されている。食事指導による疼痛
の改善、QOLの向上が報告されており、ガイドラインにおいても食事療法は推奨されており、食事指導料の保険収載が望ま
れる。
文字数: 179
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
ハンナ型間質性膀胱炎
ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道)は令和4年度に保険収載され一定の治療効果を上げている。しかしながら、ハンナ病
変切除術の有効率は、術後1年で60%-80%(Eur Urol, 2020; 77: 644-651、Neurourol and Urodyn, 2016; 35: 965969)、3年で40%(Int Urogynecol J Pelvic Floor Dysfunct, 2000; 11: 290-5)程度とされており、治療効果を維持す
るには食事療法の併用が推奨されている。食事療法の説明、指導には長時間を有するため、指導料の保険収載による治療の
普及が期待される。
文字数: 292
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
ハンナ型間質性膀胱炎の患者
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
酸性尿を産生する飲食物、アリルアルキルアミン (arylalkylamines) (トリプトファン、チロシン、チラミン、フェニルア
ラニン)を多く含む食事を提示しながら食事指導を行う(参考文献1)。具体的にはコーヒー、紅茶、チョコレート、トマ
ト、柑橘類、香辛料、ビタミンCが症状を増悪させる。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
K
番号
医療技術名
800-4
ハンナ型間質性膀胱炎手術(経尿道)
既存の治療法・検査法等の内容
全身または腰椎麻酔下に、膀胱鏡下に電気またはレーザーを用いてハンナ病変の切除または焼灼・凝固を行う。3泊4日程度
の入院を必要とし、術後血尿や膀胱タンポナーデを起こすこともある。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
食事指導と手術療法を比較した論文はない。食事療法は手術療法を超える治療とは考えておらず、保存的治療として第一に
行われている治療であり、手術後も併用して行われる。食事療法を行うことにより手術に至る症例を減らし、また、再手術
までの期間を延長することを目的とする。
間質性膀胱炎患者を集中的な食事療法実施群30例と食事療法を受けない群10例に割り付けた。間質性膀胱炎症状スコアと間
質性膀胱炎疼痛スコア、QOLスコア、尿意切迫感スコア、膀胱骨盤痛スコアを2群で治療前、治療3箇月、1年後と比較した。
食事療法実施群では3箇月後、1年後のスコアは有意に改善された。未施行群では、3箇月後、1年後のスコアは減少したもの
の有意な差は無かった。2群における比較では3箇月後、1年後のスコアは食事療法群で有意に改善した
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
1b
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
2,000人
24,000回
2547
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン(2019年、日本間
質性膀胱炎研究会/日本泌尿器科学会、Minds未掲載)におい
て、推奨グレードB(行うよう勧められる)の治療法として記載
されている(参考文献3)。