提案書13(2402頁~2600頁) (118 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
363203
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
画像等手術支援加算
一般社団法人
日本脳神経外科学会
29脳神経外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
術前脳血管CT、特殊脳MRI等によるもの
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
画像等手術支援加算
術前脳血管CT、特殊脳MRI等によるもの
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
K939
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
脳血管病変(脳動脈瘤、脳動静脈奇形など)や脳腫瘍等の病変の局在や病態、周囲の動静脈や神経繊維の走行等を、脳血管CTや特殊MRIを用いて
専門医が三次元的にワークステーション上で再構成し、診断と術前シミュレーションを行い、手術支援を行うことを評価する。
文字数: 125
再評価が必要な理由
現在、脳神経外科領域では脳腫瘍の手術を中心に、「K939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの」が加算の対象となっている。これ
は、脳血管CTや特殊MRI画像を三次元的に再構成し、手術中にリアルタイムで画像処理し、手術を支援するもので、特殊なナビゲーションシステ
ムを利用している。一方、多くの脳神経外科手術においては、再構成された三次元画像をもとに、経験豊富な脳神経外科医が自身で診断と術前シ
ミュレーションを行い、安全で質の高い手術を行っている。特に最新の「脳卒中ガイドライン2021」(文献1)※においても、従来のDSAに置き換
わる医療技術と評価されている。また脳動静脈奇形の手術シミュレーションにおいても最近有用性が示されている(文献4)※。この術者による
術前シミュレーションの技術は、いまだ技術評価の対象になっておらず、例えば「冠動脈CT」や「心臓MRI」が検査のみでも加算の対象となって
いるのに比べ、やや均衡を欠くと思料する。今回、ナビゲーションシステムを使用しない画像等手術支援技術の再評価を要望する。
追加のエビデンスには※を付記
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
脳血管CTや特殊MRIを用いた三次元画像再構成は、脳神経疾患の診断と脳神経外科術前シミュレーションとして必須の技術であり、熟達した術者
は術前に自身でワークステーションを利用してアプローチの選択やイメージトレーニングに十分な時間をかけている。脳腫瘍手術においては融合
画像イメージによるシミュレーションの有効性や(文献2)、脳動脈瘤や脳動静脈奇形の手術における信頼性や安全性も高く評価されている(文
献1、3、4)。以上により、術前脳血管CT・特殊MRI等による手術支援は別途に評価されるべきものと考える。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
「K939画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの」は、術前または術中に得た三次元画像を利用し、ナビゲーションシステムを用いて術中
支援を行う事が加算対象となっている。脳神経外科手術での対象は、K151-2、K154-2、K158、K161、K167、K169からK172、K174の1に限られ、
2,000点を算定している。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
K939
医療技術名
画像等手術支援加算
各種モダリティーを融合した画像による脳腫瘍手術の安全性(文献2)、脳血管CTによる術前シミュレーションによる合併症率の低減(文献3)、
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 脳動静脈奇形の脳血管CTによる術前シミュレーションの有用性(文献4)、などが報告されており、脳血管CTや特殊MRIによる安全で質の高い手術
後等のアウトカム
支援が報告されている。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
Mindsに掲載されている「脳卒中治療ガイドライン2021」(文献1)では、脳動脈瘤の診断
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 治療においては、脳血管CTは脳血管撮影とおおむね同等の評価を受けており、特に三次元
る。)
脳血管CTでは立体構造の把握に適しており、外科手術を行う上での情報はDSAに勝るとの報
告もある。
再評価によって対象患者数や、実施回数は変化しない。本技術の対象者を、K151-2、K154-2、K158、K161、K167、K169からK172、K174の1、K175
からK178の3の術前において、脳血管CTや特殊MRIを用いてシミュレーションを行った場合に算定し、ナビゲーションを使用した場合は加算出来な
いとする。ナビゲーション加算の対象を除いた年間対象患者数は、令和3年社会医療診療行為調査による。
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