よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書13(2402頁~2600頁) (166 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

366103
膀胱結石、異物摘出術(経尿道)(レーザー)
日本泌尿器科学会
24泌尿器科

主たる診療科(1つ)

提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし

関連する診療科(2つまで)

00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

令和2年度

膀胱結石、異物摘出術(経尿道)(レーザー)

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

膀胱結石、膀胱異物の患者に対し、腰椎麻酔または全身麻酔下に経尿道的に内視鏡を膀胱に挿入し、レーザーを用いて砕石し
た後に摘出する。EAUガイドライン(2023)において、推奨度がstrongである。医科点数表の解釈(令和4年4月版)において
尿管結石症等に対するレーザー等のよる破砕が経尿道的尿路結石除去術として記載されており、膀胱結石に対しても同等の評
価を希望する。

文字数: 182
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

文字数: 238

膀胱結石、膀胱異物

現行の膀胱結石、異物摘出術の点数は抽石のみ、あるいは旧式の機械的砕石機(亀田式砕石機など)を想定したものであり、
現在レーザー砕石等を併用した場合にはこれに見合った算定項目がない。治療フローチャートに、機械的 圧縮空気 レー
ザーいずれかによる経尿道的膀胱砕石術が記載され、施行推奨度はstrongである。また医科点数表の解釈(令和4年4月版)
p863において尿管結石症等に対しては経尿道的にレーザー等により結石を破砕する場合の算定項目があるのに膀胱結石に対し
てはこれがないため。

【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

以下の要件を満たす膀胱結石、膀胱異物の患者
・解剖学的に経尿道的操作が安全に実施できる

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

腰椎麻酔または全身麻酔下において、経尿道的に内視鏡を挿入し、膀胱内を観察した後にレーザーで砕石を行う。その後砕石
片を鉗子の使用や膀胱洗浄で摘出する。通常、患者1人につき手技は1度であるが、まれに複数回実施されることもある(結石
が非常に大きい場合等。但し、一般的にこのような場合は開腹手術も考慮される)。抗菌薬投与を併用し、状態が安定してい
れば術後3日程度で退院可能である。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分



番号
医療技術名

798 1
膀胱結石、異物摘出術:1.経尿道的手術

既存の治療法・検査法等の内容

腰痛麻酔または全身麻酔下において、経尿道的に内視鏡を挿入し、抽石または砕石鉗子を用いた砕石を行う。現状では①電気
水圧破砕装置、②超音波破砕装置、③圧縮空気破砕装置、④レーザー破砕装置で砕石をおこなって摘出することも多い。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

レーザーは軟性膀胱鏡でも使用が可能で、既存の方法に比べて尿道に対する侵襲は少なくなる。また膀胱粘膜への影響も少な
く術中の出血もごくわずかである。
EAUガイドライン(2023)では治療フローチャートに、機械的 圧縮空気 レーザーいずれかによる経尿道的膀胱砕石術が記
載され(p72)、施行推奨度はstrongである(p74)。2011年本田らはレーザーを用いた経尿道的膀胱砕石術を施行し、すべての
患者において1回の治療で完全に結石は消失し、術中、術後の合併症は認められなかったと報告している。平均手術時間は
79.8分(10~290分)、平均退院可能日は2.8日(1から6日)であった(日レ医誌、2011年32巻第2号、116-119)。
3

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

2567

EAUガイドライン(2023)では治療フローチャートに、機械的 圧
縮空気 レーザーいずれかによる経尿道的膀胱砕石術が記載され
(p72)、施行推奨度はstrongである(p74)。尿路結石症診療ガイド
ライン(2013)において、砕石機器として①電気水圧破砕装置、②
超音波破砕装置、③圧縮空気破砕装置、④レーザー破砕装置が紹介
されており(p80-81)、「尿路結石の治療は(中略)レーザーなど砕
石装置の発達に伴い、より低侵襲な処置での砕石が可能となってき
た」(p93)と記載されている。また医科点数表の解釈(令和4年4月
版)p863において「経尿道的尿路結石除去術は、腎結石症、腎盂結
石症又は尿管結石症に対して経尿道的に内視鏡を腎、腎盂又は尿管
内に挿入し、電気水圧衝撃波、弾性衝撃波、超音波又はレーザー等
により結石を破砕し、(中略)摘出する場合に算定する。ただし、
(中略)砕石を行わず結石の摘出のみを行った場合は、K798膀胱結
石、異物摘出術の「1」に準じて算定する。」と記載されている。