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提案書13(2402頁~2600頁) (156 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

366101
尿道狭窄根治的再建術
日本泌尿器科学会
24泌尿器科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)

リストから選択

「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無

有無をリストから選択

提案される医療技術の概要
(200字以内)

尿道狭窄は鈍的外傷や医原性障害などで発症し排尿困難や尿閉により全年齢層で患者の生活の質と社会的生産性を著し
く損なう。現在保健収載されている経尿道的手術・処置では長期的な無再発率は40%程度なのに対し、開放手術による根
治的再建手術は75-95%の症例で根治が得られる。短い狭窄では狭窄部切除・尿道端々吻合、長い狭窄では口腔粘膜グラ
フトなどの代用組織利用手術がある。

文字数: 181
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

尿道狭窄

尿道狭窄は外傷や医原性などの原因により尿道の内径が狭くなり排尿困難、尿閉などを来す疾患であり、主に男性に発
生する。現在保険収載されている内視鏡手術は根治性が低く、反復施行されることが珍しくない。尿道吻合や口腔粘膜
移植による根治的再建手術は約90%の症例において単回治療で治癒が得られるが、3時間程度の手術時間を要する比較的
高難度の手術であり、特殊糸・開創器などの消耗品と人件費が必要である。現在は手術部位のみによる分類で尿道形成
術(前部・後部)の一部とされているが、手術難度、コストが全く考慮されていない。本手術の新設・普及により内視
鏡手術件数の削減が可能であり、医学的・医療経済的に理想的である。

文字数: 299
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

尿道狭窄は外傷、医原性などで発症し排尿困難、尿閉などを来す疾患である。頻度は男性が圧倒的に多いが、女性でも
発症しうる。外傷性のものは若年者を含む全年令で発症するが、医原性のものは膀胱癌や前立腺肥大症などの経尿道的
治療の機会が上昇する高齢者になるほど頻度が高い。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

会陰部または陰茎部切開による開放手術である。狭窄距離が短い場合は狭窄部を切除して健常な断端を吻合する手術が
主に施行される。長い狭窄に対しては口腔粘膜グラフトや陰茎包皮皮弁などの代用組織で尿道を置換する手術を行う。
2021年度の本邦の尿道形成術(前部・後部)は310件でありこのうち6-70%が尿道狭窄根治的再建術にあたると思われ
る。欧米の医療先進国では人口あたりこの2倍程度の件数が施行されており、適正な適応で手術が行われれば全国で年間
400例以上が予想される。一方で、根治性の低い経尿道的手術・処置の頻度は減少することが予想される。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

821
尿道狭窄内視鏡手術

既存の治療法・検査法等の内容

K821 尿道狭窄内視鏡手術 全身麻酔あるいは脊椎麻酔下に手術用内視鏡を用いて狭窄部を切開する。手術所要時間はお
おむね1時間以内である。術後は尿道カテーテルを数日間留置する。有効な場合もあるが、再発したケースでは2回目以
降の治療はほぼ再々発する。 J066 尿道拡張法 外来にて金属製ブジーなどを用いて狭窄部を拡張する。局所麻酔で30分
程度の処置だが、疼痛による患者への侵襲も大きい。K821と同じく再発した場合には反復治療の根治性は乏しい。
K821、J066ともに治療を長期化する一方で、狭窄を悪化、複雑化することがある(文献1)。K818 尿道形成術 今回提案
する「尿道狭窄根治的再建術」を含むが、部位のみによる分類で手術時間、難度、コストなどが全く考慮されていない
雑多な手術が含まれている。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

K821 尿道狭窄内視鏡手術では永続的な効果が得られる症例は最良でも40%前後であるのに対して、尿道狭窄根治的再建
手術は術式にもよるが75-95%の症例で永続的な治療効果が得られる(文献2)。開放手術による根治的再建手術は経尿道
的治療を反復するよりも費用対効果が高く、内尿道切開を初回手術として行い再発した場合には二回目の内尿道切開を
行うよりも開放根治的手術を施行するのが経済的である(文献3)。

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