提案書13(2402頁~2600頁) (181 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
・K754-2 腹腔鏡下副腎摘出術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)の対象は、良性副腎腫瘍患者であり、K755-2 腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出
術(褐色細胞腫)(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)の対象は、副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫)患者である。。
・ロボット支援下に腹腔鏡アプローチで副腎を部分切除あるいは全摘除する手術である。
・腹腔鏡下副腎摘出術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)、及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞腫)(内視鏡手術用支援機器を用い
るもの)は、腹腔鏡下副腎摘出術、および腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞腫)と同じ点数である(前者40,100点、後者47,030点)。主な
施設基準として、腹腔鏡下副腎摘出術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)、及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞腫)(内視鏡手術用
支援機器を用いるもの)を術者として、合わせて5例以上実施した経験を有する常勤の医師が1名以上配置されていること、当該保険医療機関にお
いて副腎腫瘍に係る手術(区分番号「K754 副腎摘出術(副腎部分切除術を含む。)」、「K754-2 腹腔鏡下副腎摘出術」、「K754-3 腹腔鏡下小
切開副腎摘出術」、「K755 副腎腫瘍摘出術 1 皮質腫瘍, 2 髄質腫瘍(褐色細胞腫)」又は「K755-2 腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞
腫)」)が1年間に合わせて10例以上実施されていること、泌尿器科において常勤の医師2名を有し、いずれも泌尿器科について専門の知識及び5
年以上の経験を有すること、当該手術を実施する患者について、関連学会と連携の上、手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行ってい
ること、といった要件がある。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
754-2, 755-2
医療技術名
腹腔鏡下副腎摘出手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出手術(褐色細胞腫)(内視鏡手術用支援機器を用い
るもの)
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 RAAは腹腔鏡下副腎腫瘍手術と比較して、入院期間が短く、出血量が少なく、術後合併症が少ないとされている(参考文献1)。
後等のアウトカム
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等
NDBオープンデータによれば、2018-2020年には腹腔鏡下副腎腫瘍手術は年間約2,500件行われていた。このうち10%がRAAに移行するとして、年間
250件の増加につながると考えられる。
見直し前の症例数(人)
不明
見直し後の症例数(人)
250人
見直し前の回数(回)
不明
見直し後の回数(回)
250回
⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018版に、褐色細胞腫 ではロボット支
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
援手術の術後在院日数は短いと記載されている。当時はRAAは保険承認前であり、推奨の強
る。)
さは記載されていない(参考文献2)。
副腎腫瘍手術は泌尿器科定型手術の一つであり、専門医申請の資料である手術症例一覧表の主な手術一覧にも記載される一般的手術であり、ほぼ
すべての泌尿器科専攻医が経験する手術である。腹腔鏡下副腎摘出術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)、及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術
(褐色細胞腫)(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)は外保連試案では難易度Dに設定されている。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 泌尿器科を標榜する施設。
制等)
腹腔鏡下副腎摘出手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出手術(褐色細胞腫)(内視鏡手術用支援機器を用い
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 るもの)を術者として、合わせて5例以上実施した経験を有する常勤の医師が1名以上、泌尿器科について専門の知識及び5年以上の経験を有する
常勤の医師が2名以上、常勤の臨床工学技士が1名以上が配置されており、泌尿器科、麻酔科を標榜していること。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 泌尿器科領域におけるロボット支援手術を行うに当たってのガイドライン(日本泌尿器科学会・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会)
要件)
⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
我が国のRAAの初期経験の論文では、手術時間は88-126分、出血量は5-50 mlでありClavien-Dindo分類Grade III以上の合併症は認められなかった
(参考文献3)。海外の系統レビューでは、平均手術時間は149-207分、平均出血量は25-84 mlであり合併症発生率は3%であり、出血は腹腔鏡下副
腎腫瘍手術との比較では手術時間は同等であり、出血量、合併症発生率はRAAが有意に優れていた(参考文献1)。
⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
上述の通り、現状の施設基準ではRAAが地域事情により受けられないという不均衡が生じ得ており、この施設基準の緩和が妥当な地域医療の均て
ん化をもたらすものと考えられる。
⑧点数等見直し
の場合
見直し前
見直し後
その根拠
区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)
区分をリストから選択
番号
技術名
特になし
特になし
具体的な内容
特になし
減(-)
プラスマイナス
⑩予想影響額
予想影響額(円)
5,000,000 円
その根拠
海外の報告によると、腹腔鏡下副腎腫瘍手術よりRAAの入院期間は1日ほど短い。腹腔鏡下副腎摘出術、及び腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出手術(褐色
細胞腫)のうち年250件がRAAに移行したとすると、上記の医療費の削減が見込まれる。
備考
特になし
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬
なし
⑫その他
特になし
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