提案書13(2402頁~2600頁) (141 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
365103
膀胱蓄尿監視(3日間)
日本排尿機能学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
24泌尿器科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
膀胱蓄尿監視(3日間)は排尿時刻と排尿ごとの排尿量を24時間記録することで、昼間・夜間の排尿回数と機能的膀胱容量
を知ることができる。結果に応じて薬物療法の適応の判断を行い適切な治療介入を行うことで不必要な薬物療法を減少させ
医療費が削減される。また、効果的な治療の選択につながるため患者さんのQOL改善に寄与する。
文字数: 156
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
超高齢化社会において頻尿を抱える男女は非常に多いが、全員が薬物療法が必要となると膨大な医療費が必要となる。膀胱
蓄尿監視は排尿時刻と排尿ごとの排尿量を24時間を3日間記録することで、24時間の合計量、昼間・夜間の排尿量および夜
間尿量比(夜間に産生される尿量と24時間排尿量の比率)、平均排尿量、最大膀胱容量などが計算できる。膀胱容量低下
例、膀胱容量正常例、夜間多尿例など種々のタイプに分類することで不必要な薬物療法の減少、効果的な薬物療法あるい手
術療法の実践を行うことでQOL向上がはかれる。以上より頻尿に対して効率的な治療を行う上で保険収載が必要である。
文字数: 277
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
対象は、頻尿を訴える男女。前立腺肥大症、神経因性膀胱、骨盤臓器脱による過活動膀胱症状を訴える症例や尿失禁を呈す
る症例、心臓病、脳虚血性疾患、慢性腎臓病などの内科的疾患を背景として下部尿路に問題を呈する症例などさまざまであ
る。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
排尿の際にメモリ付き計量コップを用いて日記に記入する方法、コップを計測機器に設置して機械的に記録する方法、排尿
の前後に超音波装置にて膀胱容量を記録する方法がある。3日間、72時間の排尿量と排尿時間を記録する。検査は治療前、
治療効果判定の際に行う。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分をリストから選択
番号
医療技術名
既存の治療法・検査法等の内容
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
頻尿を訴える男女に対して膀胱蓄尿監視に基づく行動療法を行ったところ有意に夜間頻尿の回数が減少した。
頻尿を訴える男女100名を無作為に膀胱蓄尿監視に基づく行動療法を施行する群と膀胱蓄尿監視を記入するのみの群との2群
に割り付けた。4週間後前者の夜間頻尿回数が2.5±1.0であったのに対し後者は3.1±1.2であり有意差(p=0.027)を認め
た。膀胱蓄尿監視に基づく行動療法は有意に夜間頻尿の回数を減少させることが示された。
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
1b
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
無
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
2,150,000
8,600,000
2542
男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(2017年度)、
過活動膀胱診療ガイドライン(第3版、2022年)、女性下部尿路
症状診療ガイドライン(第2版、2019年)、夜間頻尿診療ガイド
ライン(第2版、2020年)ではグレードAと推奨している。