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提案書13(2402頁~2600頁) (161 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

366102
プロスタグランジンE1陰茎海綿体注射テスト(PGE1テスト)
日本泌尿器科学会
24泌尿器科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

令和4年度

プロスタグランジンE1陰茎海綿体注射テスト(PGE1テスト)

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

プロスタグランジンE1(PGE1)20μgを生理食塩水1 mL に溶解し、細い注射針(27〜30G)で陰茎海綿体内に注射。血管系機
能が正常の場合は,注射後10分以内に勃起が発現し、30分以上持続。反応が不十分な場合は血管性勃起障害と診断され、陰茎
海綿体への動脈血流入不全または静脈閉鎖不全の存在が示唆される。

文字数: 155
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

勃起障害

血管性勃起障害とその他の勃起障害(心因性や神経性など)との鑑別が可能で勃起障害の正確な診断と的確な治療に必須の検
査法(文献1)。①勃起障害治療薬(PDE5阻害剤)の効果予測が可能(文献2※)②血管性勃起障害は糖尿病、高血圧、虚血性
心疾患など生活習慣病の早期兆候で、その早期診断は生活習慣病予防に重要(文献2と3※)③男性不妊症の約6%は勃起障害
であり不妊治療費削減に貢献(※)。④ペロニー病(文献4)、陰茎弯曲症、交通事故やスポーツ外傷後の動脈性勃起障害な
どの診断・手術適応決定に有用(※)。交通事故自賠責保険後遺障害認定や労災認定には必須検査に指定されている。「追加
のエビデンスには※を付記」

文字数: 297
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

勃起障害を訴える患者の内、合併症、既往歴、問診などから血管性勃起障害が疑われる症例

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

プロスタグランジンE1の1A(20μg)を生食1mlに溶解し片側の陰茎海綿体内に注射し、約1時間陰茎の勃起状態を視診・触
診で観察する。通常、1患者に1回施行するが、患者の精神的緊張などからレスポンスが低く出た可能性が疑われる時は再検査
を要する(通常3回程度まで)。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分

その他(右欄に記載する。)

番号
医療技術名

特になし
特になし

既存の治療法・検査法等の内容

特になし

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

特別な機器も必要なく診察室で注射してその後観察するだけのため極めて効率的に血管性勃起障害のスクリーニングと正確な
診断、さらにその後の勃起障害の治療方針を決定する上で有用性が高い。当該技術の導入により代替される既収載技術は無い

勃起障害の内、血管性勃起障害のスクリーニング検査として極めて有用である。(Belew D他:Intracavernosal Injection
for the Diagnosis, Evaluation, and Treatment of Erectile Dysfunction:A Review Sex Med Rev 、 2015年.3:11–23 )
1a

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ

⑥普及性

特になし

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

ED診療ガイドライン第3版、2018年発行、日本泌尿器科学会/日本性
機能学会 発行、Mindsに記載あり、問診、身体所見、採血による
プライマリケアレベルで診断不能な勃起障害症例の場合、泌尿器専
門医にて施行する(文献5)。

3,400
3,400
厚労省のNDBオープンデータの2019年度調査ではPGE1の注射(外来男性)は年間81,131件施行された(すべての適応症含むた
め勃起障害での施行数不明)。一方、株式会社JMDCのJMDC Claims Database(10健保組合,被保険者100万人のレセプトの
データベース)2019年度調査ではPGE1注射の4.2%は勃起不全診断で施行されれた。この2つのデータから推計するとPGE1の注
射は勃起不全の診断目的で年間3,407件(約3,400件)施行された。1名の患者で原則1回施行のため対象患者は3,400名と推定
された。また2001年施行の日本性機能学会会員アンケート結果(日本性機能学会雑誌 16:307-314,2001)では、年間1,044
名が本試験を施行されており、その後の患者数の増加を見越してもこの推測値は妥当なものと考えられる(※)。

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