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提案書13(2402頁~2600頁) (195 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

367202

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

「K939 画像等手術支援加算
去術(K764)への適応拡大

2 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)」の経皮的尿路結石除

日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
24泌尿器科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

1 ナビゲーションによるもの(2,000点)

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

K939 画像等手術支援加算

1 ナビゲーションによるもの (2,000点)、2 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


939 1、939 2
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

術前のCT画像から3次元画像を編集し、さらに3Dプリンタで実物大の臓器立体モデルを作成する技術である。この技術によって、安全かつ効率的
に砕石を行えるトラクト穿刺部位の決定や、結石体積の正確な測定が可能となり、より綿密な手術計画を立てることができる。術前に作成した3
次元画像・立体モデルと実際の手術所見を確かめながら操作することで、難度の高い手術を成功に導く技術である。

文字数: 185

再評価が必要な理由

「K939 画像等手術支援加算 1ナビゲーションによるもの、および2実物大臓器立体モデルによるもの」は、算定できる術式が指定されている。
これらは整形外科、脳神経外科、形成外科、肺外科、肝臓外科の術式で認められているが、泌尿器科の術式では現在認められていない。近年、泌
尿器科の難度の高い手術、とくに大きな腎結石(サンゴ状結石)に対する経皮的腎砕石術PNLにおいて、ナビゲーションシステムおよび実物大臓
器立体モデルの有効性が世界的にも認知されており、その適応拡大が望まれる。前回同様に適応拡大を要望する術式は、①K764経皮的尿路結石除
去術(経皮的腎瘻造設術を含む)である。

【評価項目】
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):165,860円
外保連試案2022掲載ページ:360-361
外保連試案ID(連番):E61-1-1480
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他:1 所要時間(分):120
------------------------------------------------------------------(ここまで)

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

ナビゲーションシステムおよび実物大臓器立体モデルを用いた術前シミュレーションは、すでに整形外科、脳神経外科、形成外科、肺外科、肝臓
外科の手術で診療報酬点数が認められている。令和元年社会医療診療行為別統計によると、令和元年(2019年)は、ナビゲーションによるものは
年間約86,508回、実物大臓器立体モデルによるものは年間約1,260回、全国で実施されたと推計される。近年、泌尿器科の難度の高い手術におい
ても、その有効性が示されている。とくに直径2cm以上の大きな腎結石に対する標準治療である経皮的腎砕石術PNL【K764経皮的尿路結石除去術
(経皮的腎瘻造設術を含む)】においては、国内外からその有効性を示す報告がある。
経皮的腎砕石術PNLは、難度の高い手術である。その合併症発生率は20%と高く、同種血輸血率は5-10%と報告されている。
今回提案するナビゲーションおよび実物大臓器立体モデルによる手術支援は、複雑な結石の形状と腎血管・腎杯の位置に関する術者の理解を補助
し、手術操作の精度を向上させることができる。さらに出血や敗血症といった術直後の合併症が減少することによって、輸血実施率と入院期間は
減少し、結果的に手術に関連する医療費の削減も期待できる。PNLの対象となるような大きな腎結石は、長期的には腎機能低下を招き、最終的に
は腎不全をきたす。さらに、PNLという手術自体も良好な手技で行なわなければ、医原性の腎機能低下を引き起こす。手術精度を上げることで、
可能な限り腎機能を温存し、晩年に透析導入が必要となる患者数(透析予備群)を減らすことができる。その結果、将来的な医療費の削減も期待
できる。年々増え続ける透析患者数の足止めの一役を担う技術である。
教育的観点においても、若手医師のトレーニングおよび患者自身の手術に対する理解の補助となり、十分なインフォームド・コンセントを得られ
る効果が期待できる。

現在の「K939 画像等手術支援加算 1 ナビゲーションによるもの(2,000点)」の対象は、K055-2、K055-3、K080の1、K081の1、K082の1、K0823の1、K131-2、K134-2、K136、K140からK141-2まで、K142(6を除く)、K142-2の1及び2のイ、K142-3、K151-2、K154-2、K158、K161、K167、
K169からK172まで、K174の1、K191からK193まで、K235、K236、K313、K314、K340-3からK340-7まで、K342、K343、K350からK365まで、K511の2、
K513の2からK513の4まで、K514の2、K514-2の2、K695、K695-2及びK697-4に掲げる術式が明記されている。
さらに「K939 画像等手術支援加算 2 実物大臓器立体モデルによるもの(2,000点)」の対象は、K055-2、K055-3、K136、K142の6、K142-2、
K151-2、K162、K180、K227、K228、K236、K237、K313、K314の2、K406の2、K427、K427-2、K429、K433、K434及びK436からK444-2までに掲げる術
式が明記されている。
技術内容および留意事項として、以下の事項が明記されている。(1)画像等手術支援加算は、当該技術の補助により手術が行われた場合に算定
するものであり、当該技術が用いられた場合であっても、手術が行われなかった場合は算定できない。(2)ナビゲーションによるものとは、手
術前又は手術中に得た画像を3次元に構築し、手術の過程において、3次元画像と術野の位置関係をリアルタイムにコンピューター上で処理するこ
とで、手術を補助する目的で用いることをいう。(3)実物大臓器立体モデルによるものとは、手術前に得た画像等により作成された実物大臓器
立体モデルを、手術を補助する目的で用いることをいう。

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