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提案書13(2402頁~2600頁) (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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ロボット支援超低位前方切除術/経肛門吻合を伴う切除術の概要
【概要】

【対象疾患】

ロボット支援下に超低位前方切除術/経肛門吻合を伴う切除術を行う。

直腸癌など。

【ROSEMARY study】

・超低位前方切除術:経腹的操作によって直腸を恥骨直腸筋付着部近
傍で一括切除し,口側腸管と肛門管の吻合を行う術式。
・経肛門吻合を伴う切除術:経腹および経肛門的操作によって内外括
約筋間での直腸剥離を行い、内肛門括約筋とともに直腸を切除し、経
肛門的に口側腸管・肛門吻合を行う術式。

経肛門吻合を伴う
切除術

NCDに本術式の治療成績データがないため、ロボット支援超低位
前方切除術又は経肛門吻合を伴うロボット支援直腸切除術の手
術成績に関する後向きコホート研究を開始した。直腸癌に対する
ロボット支援手術件数上位31施設を対象とした本試験では、2019
年と2020年の2年間で、K-740-2の3 超低位前方切除術は887例、
4 経肛門吻合を伴う切除術は322例施行されていた。
出血量平均値は53ml、手術時間の平均値は超低位前方切除術/
経肛門吻合を伴う切除術:363/442分であった。開腹移行は1例
(0.1%)のみであり、術後30日以内のClavien-Dindo分類3以上の合
併症は全体で116例(9.6%)に生じ、死亡症例は認めなかった。

超低位前方切除術

Total
(N=1209)

超低位前方切除術
(N=887)

経肛門吻合を伴う
切除術
(N=322)

手術時間平均値, 分

385

364

443

出血量平均値, ml

53

43

83

開腹移行率, %

0.1

0.1

0

術後合併症発症率, %

9.6

9.9

8.7

術後死亡率, %

0

0

0

「肛門・肛門管の解剖用語」(医学書院)

【ロボット支援下手術の概要】

※術後合併症:術後30日以内のClavien-Dindo分類3以上

鮮明な3次元視野の下、モーションスケーリングや手振れ補正機
能を有した自由な多関節鉗子によって、骨盤深部においても安
定した鉗子操作が可能となる(文献1-3)。従来の腹腔鏡手術と
比較し、良好な排尿機能・性機能が報告されている(文献3)。

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ロボット支援超低位前方切除術/経肛門吻合を伴う切除術は低
位前方切除術と比較し、長い手術時間を要し、高難度の手術で
はあるが、安全に実施されていることが示されている。