提案書19(3602頁~3801頁) (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
723203
胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴を有する若年者(40歳以下)における非
侵襲性的ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)検査
日本ヘリコバクター学会
【技術の概要】
【既存の治療法との比較】
・胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴を有する胃がん検診開始前の若
年者にたいして、ピロリ菌感染胃炎の疑いが高く、非侵襲的なピロリ
菌検査を行い、ピロリ菌感染の有無を事前に評価し、引き続きの内視
鏡検査の実施の必要性を判断する.
・既存の方法としては、H. pyloriの感染診断を行うには、上部消
化管内視鏡検査が実施されてきた。しかし、全例に胃炎やその
他の器質的疾患が認められるわけではない。特に若年者ではH.
pyloriの感染率が低下しているため、H. pylori感染胃炎を効率よ
く発見するには、内視鏡を先行させることは障壁となっている。
【申請の背景】
胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴がある場合には、H. pyloriの感染リ
スクが高く、即ち、H. pylori感染胃炎を有している可能性が高い。診断
を行うには、内視鏡検査が必要であるが、特に若年者ではH. pyloriの感
染率が低下しており、内視鏡検査を施行しても異常なしとの結果とな
ることが多い。そのため、非侵襲的な方法でH. pyloriの検査を行い、
陽性者のみに内視鏡検査を行ってH. pylori感染胃炎を効率よく診断す
る。
【対象疾患】
・胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴を有する若年者に、非侵
襲的なピロリ菌検査を施行することで、効率よくH. pylori陽性例
を拾い上げることができる。(下図)。
・一方で、非侵襲的な内視鏡検査にて胃炎を疑われた患者では、
内視鏡検査の承諾が得られやすくなり、また、胃がんのハイリ
スクでもあることから、早期胃癌等の発見数増多に貢献する。H.
pylori陽性であれば除菌を行い、胃がんに伴う医療費が大幅に節
減となる。
胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴を有する40歳以下の若年者。
胃がんや胃・十二指腸
潰瘍の家族歴を有す
る若年者
【方法】
胃がんや胃・十二指腸潰瘍の家族歴があり、ピロリ菌感染胃炎等が
疑われ、上部消化管内視鏡検査が必要と判断される症例に対して、事
前に抗H. pylori IgG抗体検査、尿中抗H. pylori抗体検査、13C-尿素呼気試
験、便中H. pylori抗原検査を行い、陽性の場合に内視鏡検査を行う.
陰性場合には特に症状が無い限り内視鏡検査を施行する必要はない。
非侵襲的ピロリ菌検
査
陽性
H. pylori胃炎の可
能性が高い
陰性
胃炎なしと推定
【除外基準】
上部消化管疾患の既往例がある場合。
なし
警告症状を有する場合
医師が内視鏡検査の必要性が高いと判断した場合.
内視鏡検査
3715
除菌療法へ
特に警告症状が無い
場合は、経過観察可
能