提案書19(3602頁~3801頁) (158 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
プラスマイナス
予想影響額(円)
1,042,343,000
その根拠
提案している増点は、従来型の治療に加えて1回につき300点上乗せされるように算出しており、その分の影響が医療費として増額となる。
従前:8,423人(全乳房:5,591人+前立腺:2,832人)
新提案:33,692人(全乳房:22,363人+前立腺:11,329人)
したがって、(33,692人- 8,423人)×300点×10円=75,807,000円が医療費増額となる。
一方で、乳癌では治療期間が短縮することで治療待機が減少することによる医療費削減の効果が期待される。従来型の治療で対象患者(22,363人)
の20%に放射線治療の待機が発生し、再発後の医療費が500万円と仮定する。また、放射線治療の遅延で局所再発が5%増加(文献5)することが
報告されている。この場合、再発増加分の医療費は;(22,363人×20%×5%) x 500万=1,118,150,000
円となる。この費用は、寡分割照射を積
極的に用い、治療の待機が減少すれば抑制できる可能性がある。
よって医療費増額分からこれを減算し、75,807,000円-1,118,150,000円=1,042,343,000 ▲10.423億円が予想影響額となる。
備考
―
⑩予想影響額
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬
―
⑫その他
―
⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
日本医学放射線学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線技師会
⑭参考文献1
⑭参考文献2
⑭参考文献3
⑭参考文献4
⑭参考文献5
1)名称
NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology「Prostate Cancer」.
2)著者
National Comprehensive Cancer Network
3)雑誌名、年、月、号、ページ
National Comprehensive Cancer Network Version1.2023. 2022 September;54
4)概要
世界で最も一般的に使用されているNCCN(National Comprehensive Cancer Network)のガイドラインにおいて、すべての前立腺癌の患者に対し
て寡分割照射法は「preferred」な方法として推奨されている。
1)名称
NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology 「Brest Cancer」.
2)著者
National Comprehensive Cancer Network
3)雑誌名、年、月、号、ページ
National Comprehensive Cancer Network Version3.2023. 2023 March;19-20
4)概要
世界で最も一般的に使用されているNCCN(National Comprehensive Cancer Network)のガイドラインにおいて、全乳房への寡分割照射法は推奨
されている。
1)名称
Radiation therapy considerations during the COVID‐19 Pandemic: Literature review and expert. opinions. opinions.
2)著者
Mohindra P, Buckey C R, Chen S, et al.
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Journal of Applied Clinical Medical Physics. 2020 May;21(5):6-12
4)概要
コロナ禍においては、患者および医療者の感染機会を減少させることが可能な寡分割照射法の活用が推奨されている。
1)名称
乳癌診療ガイドライン1、治療編、2022年版
2)著者
日本乳癌学会
3)雑誌名、年、月、号、ページ
乳癌診療ガイドライン1 治療編 2022年版 第5版、2022年6月;1-3
4)概要
全乳房照射において通常分割照射と同等の治療として寡分割照射は強く推奨されている。また、分割照射は通常分割照射と比較してグレード2以
上の急性期放射線皮膚炎は有意に少なないことがシステマティックレビューで示されている。
1)名称
Intervals longer than 20 weeks from breast-conserving surgery to radiation therapy are associated with inferior outcome for women
with early-stage breast cancer who are not receiving chemotherapy.
2)著者
Olivotto I A, Lesperance M L, Truong P T, et al.
3)雑誌名、年、月、号、ページ
JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY. 2009 January;27(1):16-23
4)概要
乳癌の温存術後における放射線治療の開始時期と予後の報告。放射線治療が、術後4-8週に開始された場合と比較して、20週超では局所再発が5%
増加することが報告されている。
※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。
3759