提案書19(3602頁~3801頁) (89 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
723101
ヘリコバクターピロリ菌除菌療法前の抗菌薬感受性試験
日本ヘリコバクター学会
【技術の概要】
【方法】
・H. pylori除菌療法に先立ち、H. pyloriの抗菌薬感受性を調べて適切
な抗菌薬を選択して除菌療法を行う。
•
H. pylori除菌療法に先立ち、内視鏡検査実施時に生検や胃液検体より、
H. pyloriの抗菌薬感受性を検査し、適切な抗菌薬の組み合わせにより除
菌を行う。
•
CAM耐性菌では、CAMを用いず、Vonoprazan (VPZ)とAMPCによる除菌を
行う。CAM感受性菌では、従来通りの三剤療法を行う。その場合、胃
酸分泌抑制薬にVPZ以外にPPIを使用しても除菌率に影響しないため、ど
ちらを選択しても問題ない。
【申請の背景】
・既存の治療方法では、一次除菌の抗菌薬の組み合わせはクラリス
ロマイシン(CAM)とアモキシシリン (AMPC)に固定されているが、
CAMの耐性菌の頻度が30%を超えるため、一次除菌での除菌率が低
下してきている。最近の報告より、CAM耐性菌におけるCAMの使用
は、AMPCの抗菌作用に影響して除菌率を下げる方向に働いている
ことが明らかになり、抗菌薬の無駄のない選択のためにも感受性試
験は必要である。
【対象疾患】
・H. pylori感染者のうち、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、特発性血
小板減少性紫斑病、胃マルトリンパ腫、早期胃がん内視鏡的切除後
胃の患者。
【既存の治療法との比較】
・一次除菌から高い除菌率の達成が見込まれ、二次除菌を必要とする患者
数の減少に伴い、二次除菌費用の削減が見込まれる。また、PPIも使用でき
るため除菌費用の大幅な減額が可能となる。
【診療報酬上の取り扱い】
・細菌学的検査
・170点(通常の細菌学的検査の点数を参考とした)
H. pylori 陽性例
感受性試験
CAM感受性
Suzuki S, et al. Gut 2020.
3690
PPorVPZI bid
CAM 200 mg bid
AMPC 750 mg bid
For 1 week
CAM耐性
VPZ 20 mg bid
AMPC 750 mg bid
For 1 week