提案書19(3602頁~3801頁) (97 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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自己免疫性胃炎の診断基準に関する附置研究会からの新提案
2)著者
鎌田 智有 , 渡辺 英伸, 古田 隆久, 寺尾 秀一, 丸山 保彦, 河内 洋, 九嶋 亮治, 千葉 勉, 春間 賢
3)雑誌名、年、月、号、ページ
日本消化器内視鏡学会雑誌
4)概要
日本消化器内視鏡学会の附置研究会「A型胃炎の診断基準確立に関する研究会」から自己免疫性胃炎(autoimmune
gastritis:AIG;A型胃炎)の診断基準に関する新たな提案を行った。「内視鏡所見,組織所見のいずれか,もしくは両者
がAIGの要件を満たし,かつ胃自己抗体(抗壁細胞抗体あるいは抗内因子抗体,もしくは両者)陽性を確診例」とした。本
診断基準の提案により,これまで統一されていなかったAIGの診断基準が確立され,過少診断されていたAIGがより多く,よ
り早期に診断され,胃腫瘍や悪性貧血などの高リスク群に層別化することで,適切な診療が行われることが期待される。
1)名称
A型胃炎(自己免疫性胃炎)の診断
2)著者
今村祐志
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Gastroenterological Endoscopy
4)概要
A型胃炎とは自己免疫性胃炎のことであり,自己免疫的機序により胃底腺領域の高度粘膜萎縮および化生を認め,ビタミン
B12や鉄などの吸収障害が起こり,神経内分泌腫瘍や胃癌を合併しうる.特徴的な所見は,胃底腺領域の萎縮を内視鏡や生
検組織などで認め,抗壁細胞抗体や抗内因子抗体が陽性となり,ガストリン値が高値,ビタミン B12が低値となる.治療法
はなく,ビタミン B12や鉄などの補充を行うとともに,胃癌のサーベイランス,合併症の検索を行う.診断されていない症
例が多いと考えられ,自己免疫性胃炎を鑑別に挙げることが大切である.
1)名称
日本におけるA型胃炎の頻度と特徴
2)著者
青木利佳,春藤譲治,春間賢
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Gastroenterological Endoscopy Vol. 59 (Suppl. 1):881, 2017.
4)概要
外来患者において、A型胃炎(AIGとほぼ同疾患)の頻度が少なくとも0.49%であった。
1)名称
High incidence of autoimmune gastritis in patients misdiagnosed with two or more failures of H. pylori
eradication.
2)著者
Furuta T, Baba S, Yamade M, Uotani T, Kagami T, Suzuki T, Tani S, Hamaya Y, Iwaizumi M, Osawa S, Sugimoto K.
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Aliment Pharmacol Ther. 2018 Aug;48(3):370-377
4)概要
H. pyloriの除菌療法で2に次除菌まで失敗する症例中に自己免疫性胃炎が高い頻度で存在している。自己免疫性胃炎は無酸
のためにH. pylori以外の雑菌が棲息でき、それが、尿素呼気試験を陽性化するため、H. pylori陽性と誤診されてしまい、
H. pyloriの除菌が繰り替えされてしまい泥沼状況に陥りやすいのである。従って、萎縮性胃炎を認めた場合には、自己免
疫性胃炎との鑑別をきっちりと行う必要がある。
1)名称
-
2)著者
-
3)雑誌名、年、月、号、ページ
-
4)概要
-
2023 年 65 巻 2 号 p. 173-182
⑯参考文献1
2018;60:1444-9
⑯参考文献2
⑯参考文献3
⑯参考文献4
⑯参考文献5
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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