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提案書19(3602頁~3801頁) (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

717205

ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製

日本病理学会
ミスマッチ修復タンパクの異常

【技術の概要】適応疾患の拡大
「D004-2悪性腫瘍組織検査(3)キ」に掲げる「リンチ症候
群におけるマイクロサテライト不安定性検査」の対象疾患
が令和4年の改定で「大腸癌」から「固形癌」全般となっ
た。リンチ症候群における検出では、マイクロサテライト
不安定検査と同様である「ミスマッチ修復タンパク免疫染
色(免疫抗体法)病理組織標本作製」についても整合性の
観点から、癌腫を「大腸癌」のみでなく「固形癌」として
いただきたい。

子宮体癌

16.85

小腸癌

8.63

胃癌

6.74

十二指腸癌

5.6

大腸癌

3.78

神経内分泌腫瘍

3.42

前立腺癌

【対象疾患】既収載の大腸癌を含む、リンチ症候群関連腫
瘍に関する固形癌全般

2.97

肉腫

2.26

胆管癌

2.22

卵巣癌

2.22
0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

(Akagi K. et al, Cancer Sci. 2021, 112(3):1105-1113より抜粋)

【診療報酬上の取扱い】:N005-3ミスマッチ修復タンパク
免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製の適応疾患を
「大腸癌」のみから「固形癌全般」に適応拡大する。

40

37.5

35
30

【有効性】右表に示すように、ミスマッチ修復タンパクの
異常は大腸癌のみならず、子宮内膜、胃、卵巣、腎盂・尿
管、小腸、胆道、膵、脳などの臓器にも腫瘍を発生するこ
とが知られている。リンチ症候群の確定診断がつくことで、
患者本人には発がんリスクの高い関連腫瘍に対する発症時
期に基づいた医学的な介入を提案することができ、また遺
伝学的リスクを共有する家系員に対しても適切な医学的介
入を提案することが可能である。リンチ症候群の確定診断
は、ひいては患者家族の死亡率の軽減に寄与する。
3645

25
20
15
10
5

19
15.4

14.7

11.8

10.5
5.9

5.6

4.4

3.3

3

0

(Latham A. et al, J Clin Oncol. 2018, 37:286-295より抜粋)