提案書19(3602頁~3801頁) (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
<新規性>病理医不足のため、常勤病理医が勤務する保険医療機関のうち、約45%の医療機関が1人しか病理医が勤務してい
ない「一人病理医医療機関」となっており、これら医療機関ではダブルチェックを行う体制が整備差されていない。しかし
ながら近年、AMEDの研究支援により病理学会としてAIによる病理診断支援プログラムを開発し、1人病理医病院での病理診
断Wチェックが可能となっている。
<有効性>2人以上の病理医が勤務する医療機関では、病理医間のダブルチェックにより全体の約0.6%で何らかの病理診断
の修正等が発生しているというデータがあり、病理診断のダブルチェックの有効性は論を俟たない。
<アウトカム>複数人の病理医によるダブルチェックに代わって人工知能(AI)による病理診断支援システムを活用し、一
人病理医医療機関でダブルチェックを行った場合、より精度の高い病理診断を国民に提供することが可能となる。
臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業─ 画像関連データベース及び共通プラットフォーム構築関連課題─(令和
2年 AMED)
4
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
603,024
国内年間実施回数(回)
603,024
※患者数及び実施回数の推定根拠等
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
*日本病理学会に届け出のある「日本病理学会認定・登録医療機関(856医療機関)」のうち、「1人病理医病院(病理診断
科を標榜し、病理診断管理加算1の届け出を行っている医療機関)」 : 368医療機関(約42%)
*「病理診断管理加算3」の算定対象となる病理検体数(推定)
・病理診断管理加算1の算定回数(令和元年6月調査 社会医療診療行為別統計より)
125,630回/月 → 1年間推定算定回数: 125,630回/月×12か月=1,507,560回/年
・「1人病理医病院」での消化管生検(胃・大腸生検)の割合:
全病理診断の約40%(複数の1人病理医医療機関ヒアリングによる:データ詳細は非提示)
・AIプログラムによるダブルチェック対象となる件数
1,507,560回/年×0.4=603,024回/年
まずは常勤の1人病理医が病理診断を行い、その後にAIプログラムによるダブルチェックを行う。病理医の診断とAIプログ
ラムによる診断が異なった場合には、その症例に関して、もう1度、病理医が再鏡検を行い、病理診断の確定を行う。な
お、現在、病理診断の確定を行える病理医は、病理専門医あるいはそれ相当の病理診断の経験のある医師としている(管理
加算1に相当)。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
病理診断科を標榜し、病理診断管理加算1の届け出を行っている保険医療機関。
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
専ら5年以上の病理診断の経験を有する常勤の医師が1名勤務していること。
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
病理診断領域におけるAI実装機器・製品利用に関しての提言
(日本病理学会:URL https://www.pathology.or.jp/jigyou/AI-digitalpathology20210218.html)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
安全性には問題はない
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題はない
N
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
220点
その根拠
病理診断管理加算1(120点)の要件を満たし、かつAIプログラムによる病理診断のダブルチェックシステムを整備している
ことを評価し、病理診断管理加算3を要望(220点)するため。AIプログラム導入のためのコストは高額であるが、複数の病理
医によるダブルチェックシステムを評価している病理診断管理加算2(320点)と管理加算1の中間値とした。
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
区分
区分をリストから選択
番号
該当なし
技術名
該当なし
具体的な内容
該当なし
該当なし
増(+)
プラスマイナス
予想影響額
病理診断領域におけるAI実装機器・製品利用に関しての提言
(日本病理学会:URL
https://www.pathology.or.jp/jigyou/AIdigitalpathology20210218.html)
予想影響額(円)
603,024,000円
その根拠
*医療費に与える増額の試算
(220点(新設:病理診断管理加算3)ー120点(病理診断管理加算1))×603,024回×10円=603,024,000円/年の増額
備考
特になし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
該当なし
(主なものを記載する)
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