提案書19(3602頁~3801頁) (126 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
724201
※事務処理用
提案される医療技術名
体外照射料の見直し
申請団体名
日本放射線腫瘍学会
28放射線科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
その他(平成22年度以前)
体外照射料の見直し
有
追加のエビデンスの有無
M
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
001
2および3
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
文字数: 132
再評価が必要な理由
その他」を選んだ場合、右欄に記載
―
高精度化している放射線治療により、放射線治療装置導入費用、保守費用とも増加しており、高エネルギー放射線治療および強度変調放射線治療
による体外照射を実施した場合に算定する点数を、実際の人件費、放射線治療装置導入費用、保守費用に見合った点数まで増点することを提案す
る。
高精度化する放射線治療の施設利用料、照射室利用時間、人件費を詳細に分析した厚労科研大西班の研究報告書によると、画像誘導放射線治療加
算の費用を差し引いた患者1名1回の照射あたり診療報酬点数は、高エネルギー放射線治療:2,020点、IMRT:3,340点と算出している。これは現行
の診療報酬点数、高エネルギー放射線治療(1門照射又は対向2門照射:840点、非対向2門照射又は3門照射:1,320点、4門以上の照射、運動照射
又は原体照射:1,800点)、強度変調放射線治療3,000点を超えている。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
放射線治療は、がんの三大治療法の一つであり広く行われている。近年では緩和医療としての放射線治療の役割が見直されている。2000年以降、
放射線治療装置の高度化により病巣に限局した照射が可能となり、治療成績の向上が可能となった。それと比例し、放射線治療装置費用、保守費
用が増加している。しかし、そのコストは現行の診療報酬体系で考慮されておらず、放射線治療の照射料は、約20年間見直されていない。高エネ
ルギー放射線治療および強度変調放射線治療の体外照射料の実施に要する人件費および放射線治療装置使用料等の費用は、患者1名1回の照射あた
りそれぞれ23,306円、36,472円であり、これは現行の診療報酬点数、高エネルギー放射線治療(1門照射又は対向2門照射:840点、非対向2門照射
又は3門照射:1,320点、4門以上の照射、運動照射又は原体照射:1,800点)、強度変調放射線治療3,000点を超えている。実際に要する費用から
画像誘導放射線治療加算(300点)を差し引いた高エネルギー放射線治療2,020点、強度変調放射線治療3,340点に増点することを提案する。ま
た、高エネルギー放射線治療を照射門数にかかわらず同一点数に設定することで、不要に照射門数を増やすことで収益を増やす施設を制限するこ
とができる。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
【高エネルギー放射線治療】対象とする患者:放射線治療を必要とする全ての患者。医療技術の内容:100万電子ボルト以上のエックス線又は電
子線の応用で、直線加速装置又はマイクロトロン治療装置使用による照射療法をいう。点数や算定の留意事項:疾病の種類、部位の違い、部位数
及び同一患部に対する照射方法にかかわらず、1回につき所定点数を算定する。また、2方向以上の照射であっても当該所定点数のみにより算定す
る。【強度変調放射線治療】対象とする患者:限局性の固形悪性腫瘍の患者。医療技術の内容:多分割絞り(マルチリーフコリメータ)などを用
いて、空間的又は時間的な放射線強度の調整を同一部位に対する複数方向からの照射について行うことで、三次元での線量分布を最適なものとす
る照射療法をいう。点数や算定の留意事項:関連学会のガイドラインに準拠し、3方向以上の照射角度から各門につき3種以上の線束強度変化を持
つビームによる治療計画を逆方向治療計画法にて立案したものについて照射した場合に限る。
M
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
001
2および3
医療技術名
高エネルギー放射線治療、強度変調放射線治療
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 これまでと変化なし
後等のアウトカム
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
放射線治療は、各種診療ガイドラインにおいて、標準治療として位置づけられている。ま
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
た、放射線治療計画ガイドラインにおいて、その標準的な実施方法についてまとめられて
る。)
いる。IMRTについては、2023年2月にIMRT物理技術ガイドライン2023に改定された。
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