提案書19(3602頁~3801頁) (95 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
723103
自己免疫性胃炎診断における抗壁細胞抗体検査
日本ヘリコバクター学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
04消化器内科
01内科
関連する診療科(2つまで)
18消化器外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
抗壁細胞抗体検査
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
自己免疫性胃炎の診断基準が日本内視鏡学会より報告されたが、それによると、抗壁細胞抗体、抗内因子抗体の療法もしく
はいずれかが陽性であることが確定診断に必要とということとなった。特に抗壁細胞抗体は自己免疫性胃炎での陽性例も多
い。従って、胃体部有意の萎縮を認め、自己免疫性胃炎が疑われる症例で抗壁細胞抗体を測定し、自己免疫性胃炎の確定診
断ができるようにする。
文字数: 176
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
自己免疫性胃炎、萎縮性胃炎
本邦での自己免疫性胃炎の頻度は最近の研究では0.5%と報告されており、決して稀な疾患ではない。自己免疫性胃炎で
は、ビタミンB12や鉄分の吸収低下で悪性貧血や神経疾患を合併しやすく、また、胃癌や胃カルチノイドのリスクも高い。
治療は不足したビタミン類や鉄剤の投与で合併症の進行を予防できる。さらに診断競れれば胃を定期的に検査することとな
り胃悪性腫瘍の早期診断にも貢献できる。現在診断がつかず、埋もれている患者が多数いると想定され、早期の保険適用が
望まれる。日本消化器内視鏡学会の付置研究会での検討による診断基準においても抗壁細胞抗体、抗内因子抗体の検査が必
須とされた。
文字数: 282
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
胃粘膜に高度な萎縮性変化を示す症例。ビタミンB12欠乏症例、亜急性連合性脊髄変性症、悪性貧血
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
血液検査で血中の抗壁細胞抗体を測定する。高度な萎縮性胃炎やピロリ菌の除菌難渋例、その他関連する疾患が疑われた時
に1回だけ実施すればよい。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
なし
医療技術名
なし
既存の治療法・検査法等の内容
現時点では代替方法はない。抗内因子抗体もまだ保険適用されていない。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
自己免疫性胃炎の診断において検査が必要である。本抗体検査が陽性で、上部消化管内視鏡検査で高度な萎縮性変化を認め
た場合に、自己免疫性胃炎と診断が可能である。
今村祐志
A型胃炎(自己免疫性胃炎)の診断
1a
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
3696
日本消化器内視鏡学会誌に掲載された自己免疫性胃炎の診断基準
に抗壁細胞抗体陽性が必須であることが記された。