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提案書19(3602頁~3801頁) (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

717206

迅速細胞診 (手術中の場合)

日本病理学会

【技術の概要】

【既存の治療法(算定方法)との比較】

平成30年度改定で収載された「N003 迅速細胞診 1
手術中の場合」は術中に患者から採取された検体の一部
を捺印細胞診、圧挫細胞診の技術を用いて細胞診標本を
作製し、速やかに染色して診断までを5-15分で行ない、
手術の終了までにその結果を報告する、手術方針決定に
関して重要な技術である。

本技術は「手術中」に算定される技術であるが、現行で
は出来高算定になっていず、多くがDPC包括評価に含めら
れている。個別に出来高算定されることで、人員の適正
配置や体制の整備などが可能となり、患者に良質な迅速
細胞診が提供できると考える。

【対象疾患と患者数】
脳腫瘍、婦人科腫瘍(子宮悪性腫瘍、子宮付属器腫瘍)
実施できる患者数は、脳腫瘍では約30%、婦人科腫瘍で
は約10%の患者で手術中の迅速細胞診が有用であること
から、対象患者数は2,452人/年である。

【有効性及び診療報酬上の取扱い】
脳腫瘍では、術中に細胞診により組織型を決定すること
で、適切な切除範囲等が判断でき、切除範囲を少なくす
ることで社会復帰までの短縮等、患者視点の医療の実現
が可能である。また婦人科腫瘍では、特に腹膜播種やイ
ンプランテーションの鑑別は重要であり、悪性腫瘍の腹
膜播種の場合には手術中に対応することが求められ、早
期対応による予後の改善が望めている。
【提案内容】
N003 迅速細胞診 1

手術中の場合(1手術につき)
450点
脳腫瘍、婦人科腫瘍において、迅速細胞診を手術中に実
施し、細胞診断を行った場合に、上記をDPCの包括評価で
はなく、出来高算定とする。
【施設要件・人的要件】:細胞診標本作製が可能な、常
勤の臨床検査技師(日本臨床細胞学会認定 細胞検査士
であることが望ましい)が勤務していること、病理医が
配置されていること、また本法を実施するための十分な
3650 人員が配置されていること。