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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (143 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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② 認知症サポーター数の増加
※「認知機能低下ハイリスク高齢者の把握率の向上」から目標項目を変更
○ 認知症サポーターの人数は順調に増えていると言える。認知症について正しく理解し、認知症の
人や家族を温かく見守り、支援する応援者の数が増えていることは、認知症への社会の理解を深め
るための大きな力になる。今後これらのサポーターが単にライセンスを取ったのみのとどまらず、認知症
患者が社会の中で尊重され、できるかぎり地域社会で共存できるようにサポーターの適切な活用に
つながるような施策を行うことが必要となる。
○ 引き続き、認知症サポーターの養成を進める。
○ 変更前の目標項目である「認知機能低下ハイリスク高齢者の把握率の向上」に関する今後の課
題としては、PDCAサイクルを回すための評価方法の一つとして、認知症リスク者で「通いの場」に参
加している高齢者が高齢者人口に占める割合等をモニタリングすることを検討する等が考えられる。
③ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を認知している国民の割合の増加
④低栄養傾向(BMI20 以下)の高齢者の割合の増加の抑制
⑤足腰に痛みのある高齢者の割合の減少(1,000 人当たり)
○ ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を認知している国民の割合は調査初回からみると3
倍近くの認知率となっており改善していたが、平成 27(2015)年以降横ばいである。若年層にあ
まり浸透していないと思われるが、若年層にリソースを振り向ける PR 活動を行うと、今まで浸透して
いると思われていた高齢層の認知率が落ちると言った課題がある。日本整形外科学会が「ロコモチ
ャレンジ!協議会」を立ち上げ、公式 WEB サイトや協賛企業の認定等により、ロコモティブシンドロ
ームの広報啓発活動を推進している。さらに、同学会よりロコモの臨床判断値の改訂がなされており、
令和2(2020)年から要介護のハイリスクであるロコモ度3が追加された。これらロコモの臨床判
断基準が示されたことは疾病予防にとって有益である。エビデンスに基づいた予防方法の開発やプロ
モーション活動に期待する。
○ 低栄養傾向(BMI20 以下)の高齢者の割合の増加の抑制について、低栄養傾向の高齢者
の割合は平成 22(2010)年度からすでに目標値 22%を下回って 17.4%であったが、最終評
価値も 16.8%となり、調査期間すべてが目標値を下回っており、直近は更に低下傾向にあった。
低栄養への回避の取組の成果が現れていると考えられる。サルコペニア・フレイル学会の設立や日
本老年医学会におけるフレイルへの取組等も追い風となっている。
○ 足腰に痛みのある高齢者の 1,000 人当たりの割合も改善傾向にあり、さまざまな取組の成果が
現れてきたものと考えられるが、ロコモティブシンドロームの認知度はまだ低いと思われるため、更に取
組の継続を期待する。
<運動器の健康維持>
○ 日常生活における歩数の増加を目指し、健康増進普及月間(9月)に加え、世界禁煙デー
(5月31日)や女性の健康週間(3月1~8日)等の機会に地方自治体やスマート・ライフ・
プロジェクトに参画する企業・団体と連携し、「アクティブガイド-健康づくりのための身体活動指針-」
等を周知・広報し、『プラス10分の運動』(1,000歩の増加)を引き続き推進していく。
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