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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (149 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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① 地域のつながりの強化(居住地域でお互いに助け合っていると思う国民の割合の増加)
地域のつながりが健康に影響することについて、ソーシャル・キャピタルと健康との関連が報告されてい


1)2)

。ソーシャル・キャピタルとは、ある社会における相互信頼の水準や相互利益、相互扶助に対す

る考え方(規範)の特徴である。また、健康でかつ医療費が少ない日本の地域の背景に、「良いコミ
ュニティ」があることが指摘されている。したがって、地域のつながりの強化(ソーシャルキャピタルの水準
を上げること)、「良いコミュニティ」づくりは、健康づくりに貢献すると考えられる。ソーシャル・キャピタルの
指標としては、様々な指標が用いられているが、今後は、健康日本 21(第2次)では、継続的に
調査が可能である国民健康・栄養調査の調査項目である「居住地域でお互いに助け合っていると思
う国民の割合(平成 23(2011)年調査)」を指標として設定する。 なお、現時点では、平成
19(2007)年の少子化対策と家族・地域のきずなに関する意識調査(内閣府)で、自分と地域
の人たちのつながりについて「強い方だと思う」と答えた者の割合が 45.7%(「強い方だと思う」
15.3%+「どちらかといえば強い方だと思う」30.4%)であることから、この設問及び回答率を、参考
値とすることとした。また、自分と地域の人たちのつながりについて「強い方だと思う」と答えた者の割合に
ついて、性・年齢階級別 でみたところ、70 歳以上で男性 66.7%、女性 65.4%と最も高いことか
ら、全世代がこの 割合に達することを目指して、目標は 65%とすることとした。
○ 策定時のベースライン50.4%から中間評価時には、55.9%と増加したが、令和元(2019)
年度には50.1%と、ベースラインと同水準となった。
○ 地域のつながり(ソーシャル・キャピタル)には、橋渡し型や結束型、連結型等の側面があると
いう論議がなされている。健康日本21(第二次)で採用された指標は、ソーシャル・キャピタル
の認知的な側面を捉えていると思われるが、橋渡し型や結束型のうちどちらを、あるいは両者を
捉えているのか、(将来の)健康指標と関連するのかどうか、(予測)妥当性等に関する科学
的知見があるのか明らかではない。
○ これらの妥当性が検証されていない段階では、用いた指標が改善していないことだけをもって、
評価を下すことには十分な科学的な根拠があるとは言いがたい。

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