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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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発を実施している。
⑥ 特定健康診査・特定保健指導の実施率の向上(循環器領域と共通の目標項目)
○ スマート・ライフ・プロジェクトの中心となる4つのテーマ(運動、食生活、禁煙、健診・検診受診)
の一つとして、健診の受診勧奨を推進。
○ 保険者機能の責任を明確化するため、平成 29(2017)年度の実績から、各保険者別に特
定健診・特定保健指導の実施率を公表。

3 各目標項目の評価に係る分析及び領域全体としての評価
① 合併症(糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数)の減少
本目標項目の評価は「C 変わらない」であった。
腎症による透析導入患者数の減少にむけて、糖尿病医療の質の向上、受診中断や未受診者の
減少、健診による確実な発見と対応が重要である。
今回の評価結果では導入患者数の減少をみることはできなかったが、導入時の平均年齢が高齢
化していることから、導入までの期間延長が図られたものと考えられ、一定の効果があったものと考えら
れる。しかし、いまだ年間約 16,000 人の新規導入患者がいること、糖尿病の継続治療率の向上や
コントロール改善により更なる減少を期待できることから、引き続き高い目標をもって対策を 勧めること
が重要である。
糖尿病において医療機関を適切に受診している者を増やすには、国民への啓発、健診受診後の
対応、治療と仕事の両立等各分野の活動と深くかかわっている。自治体や保険者における重症化予
防事業の中で、未治療および治療中のコントロール不良者が発見されており、適切な受診に向けて
丁寧に働きかけを続けることの必要性が関係者に認識されるようになってきたと考えられる。レセプトと
健診データを用いたハイリスク者の抽出は、保健事業として広く実施されるようになってきている。
合併症の減少を表す指標として、健康日本 21(第二次)では糖尿病腎症による透析導入者
数を評価しているが、糖尿病の細小血管症としては、腎症と並んで、視覚障害の原因となる糖尿病
網膜症が上げられる。網膜症については、厚生労働省「平成 26(2014)~30(2018)年度
及び厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業)」(山下英俊、森實祐基)
において、平成 27(2015)年に新たに視覚身体障害と認定された者(12,505 人)のうち、糖
尿病網膜症は第 3 位(12.8%)であったとしており、血糖コントロール改善と治療の向上により糖尿
病網膜症を原因とする失明は減少傾向にある。
以上、腎症、網膜症の現状を考慮すると、本目標項目である「合併症の減少」に関して、一定程
度の評価ができると考えられる。
② 治療継続者の割合の増加
本目標項目の評価結果は「C 変わらない」であった。
糖尿病の治療継続者は 65%にとどまり、策定時より増加していない。健診後の受診勧奨や治療
中断者への働きかけ、仕事と治療の継続のための取組を更に推進する必要がある。自覚症状がなく
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