資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (235 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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3 各目標項目の評価に係る要因分析及び領域全体としての評価
<各目標項目の評価の要因分析>
① 「睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少」
本目標項目は全体として「D 悪化している」であり、目標は達成されなかった。主な要因として
は、以下が考えられる。
1)睡眠休養感については、若年者、壮年者、高齢者で異なる要因が関与していることが様々な
報告より推察されるが、これまでの取組については、年代別のアプローチが必ずしも十分でなく、
睡眠による休養を十分にとるための具体的な行動に結びつかず、睡眠による休養を十分にとれ
ていないという回答につながった可能性
2)我が国の平均睡眠時間は国際比較において最も短いことが報告されており、最近でも目立っ
た変化が見られない。睡眠時間の確保を妨げる要因の軽減・除去といった観点からのアプロー
チが必ずしも十分ではなく、睡眠による休養を十分にとれていないという回答につながった可能
性
3)健康保持・増進における睡眠の重要性に関する認識の向上が、結果的に自身の睡眠の評価
を低下させ、睡眠による休養を十分にとれていないという回答につながった可能性
○ (1 に関連)睡眠確保の妨げになっている点として、30~40 代男性では「仕事」、30 代女性で
は「育児」と答えた者の割合が高かった(図 10)。一方、20 代では男女ともに「就寝前に携帯電
話、メール、ゲーム等に熱中すること」の割合が最も高かった。
○ (1 に関連)50 代以上では、男女とも睡眠確保の妨げになっている点は「特にない」との回答が
最も多く、年齢階級が上がるほどその割合が増加していた。これまでの報告から、この年代について
はむしろ睡眠時間の確保よりも、床上時間が長いことが睡眠の質の低下と関連することが指摘され
ている。このため、高齢者に関しては、睡眠確保の妨害要因の除去よりも、睡眠衛生教育や日中
の活動指導等から睡眠の質を確保するアプローチがとりわけ必要となると考えられる。
○ (2 に関連)令和元(2019)年の「国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間が
6 時間未満の者の割合は、男性 37.5%、女性 40.6%であった。男性の 30~50 代、女性の
40~50 代では4割を超えており、男女とも「日中眠気を感じた」者の割合が高い要因の一つと思
われる。
○ (2 に関連)令和元(2019)年の OECD「Gender Data Portal 2019」によると、調査年
は国によって異なるが、OECD30 か国の平均睡眠時間が 8 時間 23 分であるのに対して、日本は
それよりも1時間ほど短く 7 時間 22 分であり、30 か国の中で最も短かった。この状況は以前より
続いている。しかも 1960 年代頃と比較すると、日本人の睡眠時間は 1 時間ほど短縮しているとい
う報告もある。
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