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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (250 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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②未成年者の飲酒をなくす
○ 引き続き実態調査を実施予定。また、アルコール健康障害対策推進会議等を活用し、関係省
庁との連携をより一層密にした対策を推進予定。
○ 20 歳未満の飲酒をなくすことを目標とし、20 歳未満の飲酒すべきでない者の飲酒リスクの普及
啓発及び不適切飲酒を未然に防ぐ取組の徹底を引き続き実施する。
③妊娠中の飲酒をなくす
○ 妊娠中の飲酒をなくすことを目標とし、妊娠中の飲酒リスクの普及啓発及び不適切飲酒を未然に
防ぐ取組の徹底を引き続き実施する。

5 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の課題
○ 国税庁の酒レポートによると、令和 2(2020)年の酒類消費動向は、飲酒店を中心に酒類消
費が大きく減少しているのに対して、家庭消費はやや増加している 3)。
○ テロ、SARS 感染拡大、大不況といった 21 世紀に発生した危機的状況とアルコール消費に関す
るレビューによると、不安、抑うつ、PTSD が、少なくとも部分的に、これらの危機とアルコール消費増
加を媒介しており、男性、若年者、単身もこれらの危機後にリスクのある飲酒行動に発展する高い
脆弱性と関連したとしている 4)。
○ 新型コロナウイルス感染症の感染拡大下におけるアルコール消費に関する調査の系統的レビュー
によると、アルコール消費が減少、不変、増加と結果は調査によるばらつきが多いことが示されている
が、全体的にはアルコール消費が増加する傾向が認められたとしている 5)。
○ 上記と同様に新型コロナウイルス感染症の感染拡大下におけるアルコール消費に関する調査の系
統的レビューによると、感染拡大以前の危険な飲酒、介護責任、ストレス、うつ病、不安や精神疾
患の治療を受けていることは、アルコール消費の増加と相関していたとしており、人口の特定のセグメ
ントでは新型コロナウイルス感染症の感染拡大によってアルコール消費が増加するリスクがあるとして
いる 6)。
○ 同様の新型コロナウイルス感染症の感染拡大下におけるアルコール消費に関する調査の系統的レ
ビューによると、人口の多くは飲酒行動に変化がないものの、lockdown 時には人口の 10.451.0%に増加傾向が認められた。一方、同じ国からの報告でも時期によって、結果が異なることが
指摘されている 7)。
○ これらのレビュー結果からは、新型コロナウイルス感染症の飲酒行動への影響は、一様ではないこと
が示されているが、国内の情報は不十分であり、今後も情報の収集や注視が必要である。また、脆
弱なセグメントは存在する可能性が高く、その抽出やそのような特徴を有する者に対する予防的ケ
アが必要と考えられる。
○ ニューヨークでの調査によると、アルコールや薬物使用障害の患者は、新型コロナウイルス感染症に
よる入院や ICU 入院のリスクが高く、感染時の有害な結果と関連することが示唆されている
ルコール使用障害者に対する感染予防は特に重要と考えられる。
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