提案書03(0399頁~0598頁)医療技術評価・再評価提案書 (129 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
236201
流産検体の染色体検査
日本産科婦人科学会
【技術の概要】
手術によって採取した絨毛組織(胎児成分)を培養
して、ギムザ染色を行い、20-30個の細胞の染色体
核型を調べる。
【対象疾患】
不育症
妊娠経験者の5%の頻度であるため、年間約42500
人と推定(環境省エコチル調査2019)。
胎児(絨毛)染色体異常は40-50%の頻度と報告さ
れているが、実臨床では検査されることがないため、
50%以上が原因不明とされている。治療・管理方針
不育症の原因
欧州・米国生殖医学会
国際抗リン脂質抗体学会
治療・管理方針
抗リン脂質抗体
●ループスアンチコアグラント
リン脂質中和法 APTT(273)
希釈ラッセル蛇毒RVVT(273)
●抗カルジオリピン抗体(226)
抗β2GPI/カルジオリピン複合体抗体
(223)
妊娠初期からの
低用量アスピリン・ヘパリン
療法
子宮奇形
3D超音波検査(530)
中隔子宮に対する中隔切除術
カップルの染色体
異常
(均衡型転座)
染色体G分染法(2950)
遺伝カウンセリング
着床前検査
胎児染色体異数性
絨毛染色体検査(2950)
遺伝カウンセリング
着床前検査
【既存の治療法との比較】
新しい不育症原因精査の手順
従来の手順
2回目流産
2回目流産
子宮内容除去術
子宮内容除去術
絨毛染色体検査
申請時4,500点
29,500円/患者
胎児・胎芽染色体
異数性
抗リン脂質抗体
子宮形態検査
内分泌検査
夫婦染色体検査
74,240円/患者
60%
遺伝カウン
セリング
0円/患者
胎児・胎芽染色体
正数性
不均衡転座
35%
5%
抗リン脂質抗体
子宮形態異常検査
内分泌学的検査
カップルの染色体
検査
遺伝カウンセリン
15,240円/患者
59,000円/患者
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
77,042万円
D 検査
費用削減
2,950点(2回目の流産で手術を受けた場合に算定できる)
1 不育症の原因が明らかになる
2 次回妊娠に向けて対応策を提示することが出来る
・胎児染色体が正常であれば、母体の原因検索を行なう。
・胎児染色体異数性があれば、次回妊娠における出産率は2.6倍良好である
ことを説明し、着床前検査(PGT-A)の選択肢も示す。
・胎児に不均衡型転座があった場合、カップルの染色体検査を行い、着床
前検査(PGT-SR)の選択肢も示す。
3 医療費を削減できる
・年間2万人が系統検査を受けた場合、148,480万円。新しい手順では
527
75,568万円。総額72,912万円の医療費削減ができる。