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提案書03(0399頁~0598頁)医療技術評価・再評価提案書 (140 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

238202

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

画像診断管理加算の改変(MRI検査の医療安全に関する要件追加)
日本磁気共鳴医学会
28放射線科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
29脳神経外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

体内デバイス安全管理加算



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


通則加算
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

該当する場合、リストから○を選択

その他」を選んだ場合、右欄に記載

近年、体内デバイス(ペースメーカ、人工内耳、脳深部刺激装置等)が多数出現し、MRI検査ではこれらの安全対策の重要度が増している。今
般、MRI検査に関する全国調査研究にて体内デバイス管理の重要性が明らかとなった。これを受け、関係学会にて、「MRI検査を安全に行なうため
の体内デバイス管理指針」が策定された。本指針で安全管理を広く実施させるため、本指針等を遵守する施設に加点を要望する。

文字数: 191

再評価が必要な理由

近年、条件付きMRI対応体内植込み型デバイスのほか、半植込み型や体表装着型などのデバイスが多く出現しており、これらの安全対策の重要度
が増している。2014年には日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会、日本不整脈心電学会で「MRI 対応植込み型不整脈治療デバイス患者のMRI
検査の施設基準」が策定された(文献1)。2018年度厚生労働省行政推進調査事業費「MRI装置の安全な運用に関する調査研究」にて、体内デバ
イスの管理が重大なインシデントに関連する重要な因子であることが明らかになった(文献2)。これを受け、2021年に日本磁気共鳴医学会と日
本医学放射線学会は共同で「MRI検査を安全に行なうための体内デバイス管理指針」を策定した(文献3)。2020年に策定された「臨床MRI安全運
用のための指針」は放射線部内の安全管理を強化するものであるが、今回策定された指針は、放射線部内部の管理だけではなく、デバイスごとに
各診療科の担当医師、臨床工学技士等を含めた放射線部外部の多職種との連携を強化した安全管理体制を目指している。
具体的要望内容としては、画像診断管理加算について、「MRI装置の安全対策については、関係学会のガイドライン等を遵守する等適切な安全管
理を行うこと」を明記し画像診断管理加算2及び3を増点する。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

近年、条件付きMRI対応体内植込み型デバイス(ペースメーカ、人工内耳、脳深部刺激装置、迷走神経刺激装置、脊髄刺激装置等)のほか、半植
込み型や体表装着型などのデバイスが多く出現している。MRI 対応植込み型不整脈治療デバイス患者のMRI検査の施設基準は2014年に策定された
が(文献1)、各体内デバイスごとに各診療科の担当医師、臨床工学技士等を含めた放射線部の内部と外部との多職種間を連携させる安全管理体
制を推し進める指針はみられなかった。2018年度厚生労働省行政推進調査事業費「MRI装置の安全な運用に関する調査研究」にて、体内デバイス
の管理は重大なインシデントに関連する重要な因子であることが判明した(文献2)。この結果を踏まえ、2021年に日本磁気共鳴医学会と日本医
学放射線学会は共同で放射線部の内部と外部とを連携して安全管理を行う「MRI検査を安全に行なうための体内デバイス管理指針」が策定された
(文献3)。最近、人工内耳のMRI検査では6.1%の患者において磁石の逸脱で再手術になることや19.7%の患者に痛みによる中止も報告されてい
る(文献4)。また、MRI対応植込み型心臓不整脈デバイスでもMRI検査に伴い2.2%に死亡や再手術などの合併症がみられている(文献5)。
「MRI検査を安全に行なうための体内デバイス管理指針」に基づいて、各体内デバイスごとに各診療科の担当医師、臨床工学技士等を含めた放射
線部の内部と外部とを連携させた安全管理体制の強化が求められる。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

現在、診療報酬上は、体内デバイスのMRI安全管理に関する記載は無し



診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

通則加算

医療技術名

画像診断管理加算
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 なし
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会において、「MRI検査を安全に行なうための体内
る。)
デバイス管理指針」が発行されている。

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