提案書03(0399頁~0598頁)医療技術評価・再評価提案書 (190 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
240201
脳血管疾患等リハビリテーション料の対象疾患への末梢前庭障害(内耳性めまい)の追加
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
【技術の概要】
対象となる患者:めまい・平衡障害を訴える患者に対して、聴
覚検査及び平衡機能検査を実施して「末梢前庭障害(内耳性めま
い)」の診断を下した患者
実施時の留意点:リハビリテーションの指示を出す医師が、
平衡訓練/前庭リハビリテーションの有用性、安全性について
十分な説明を行い、医師による定期的な指導・管理下で適切な
平衡訓練/前庭リハビリテーションを実施した場合に算定する。
【既存の治療法との比較】
日本めまい平衡医学会の「平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準2021年改訂-」に基づいた平衡訓練/前庭リハビリテーション(頭部と
眼の運動、立位や歩行における頭部と身体の運動などを組み合わせ)
が実施され、末梢前庭障害に対する有用性、安全性が確認されてい
る。 医師による定期的な指導・管理下で、医療施設ならびに自宅で
の適切な平衡訓練/前庭リハビリテーションを継続して行うことで、末
梢前庭機能障害により生じた内耳性めまいによるADL低下は改善し、
転倒リスクも軽減して円滑な社会活動が可能となる。また、めまい症
状の軽減、運動時の視線の安定化、姿勢の維持、歩行などの身体運動
の円滑な遂行が可能となるため、加齢性末梢前庭障害によるフレイ
ル・ロコモ対策としても平衡訓練/前庭リハビリテーションは極めて
有用かつ重要である
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
平衡訓練・前庭リハビリテーションの基準
2021年改訂(日本めまい平衡医学会)
【対象疾患】(日耳鼻リハビリテーションWG実態調査 2021)
片側性末梢前庭障害:メニエール病、良性発作性頭位めまい
症、前庭神経炎、突発性難聴等
両側性末梢前庭障害:メニエール病、加齢性前庭障害、薬剤
性前庭障害等
慢性期の片側性末梢前庭障害における評価
推奨の強さ1、エビデンスレベルA
慢性期の両側性末梢前庭障害における評価
推奨の強さ1、エビデンスレベルB
急性期・亜急性期の末梢前庭障害における評価
推奨の強さ1、エビデンスレベルB
高齢者の末梢前庭障害における評価
いずれも高い評価
推奨の強さ1、エビデンスレベルA
前庭リハビリテーション・ガイドライン(日本めまい平衡医学会2023年版)
平衡訓練/前庭リハビリテーションを実施している施設数は全国で約
200施設、1施設当たりの同リハビリテーション実施患者数は約49人/
年、国内全体では約9800人/年と推測される。
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