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【議題(24)資料24】令和7年度国の施策並びに予算に関する提案・要望.pdf (7 ページ)

公開元URL https://www.nga.gr.jp/conference/r06/6_1.html
出典情報 全国知事会議(8/1)《全国知事会》
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農業・農村の振興について

(1)強い農業と活力ある農村の実現に向け、農業の生産性向上と高付加価値化を図
るためには、「土地改良長期計画」に掲げる、農業の成長産業化に資する農地の
大区画化や水田の汎用化・畑地化、畑地かんがい施設の整備、スマート農業の実
装化と次世代型農業の導入を見据えた水利システムの構築等を推進し、農地の利
用集積・集約化、遊休農地の発生防止と解消等を図ることや高収益作物の導入を
促進することなどが不可欠である。
特に、農地の大区画化や水田の汎用化については、農地の集積・集約率に応じ
て農家負担を軽減する制度の積極的な活用により、事業要望が増加している状況
にある。
このため、地域の実情や特性を踏まえた上で、計画的かつ着実な事業の推進に
必要な当初予算を安定的に確保するとともに、農業の競争力の強化を加速化する
ための農業対策補正予算の編成、さらには、地域のニーズに応じたきめ細かな農
業農村整備を推進できるよう定額補助事業等の創設や拡充、地方財政措置の充実
を図ること。
加えて、国直轄による保全対策の対象拡大や国営事業の農家負担軽減策等を講
じるとともに、国営造成施設において漏水事故が発生した際の、迅速な復旧作業、
原因究明、再発防止の措置等、対応の強化を図ること。太陽光発電や小水力発電
等の再生可能エネルギーの導入、省エネルギー化対策等、地域の緊急的な課題の
解決に向けた施策を推進すること。
(2)近年多発する集中豪雨や大規模地震等による災害を未然に防止するためには、
農村地域の流域治水対策や農業水利施設、地すべり防止施設、海岸保全施設の老
朽化対策、防災重点農業用ため池の防災・減災対策等が重要であるため、「防災・
減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を着実に実施するために、財源確
保と地方財政措置の充実を図ること。
特に、防災重点農業用ため池については、「防災重点農業用ため池に係る防災
工事等の推進に関する特別措置法」が制定され、防災工事等の取組を加速的に進
めることとされたが、ため池の保全管理に係る体制強化も重要な取組であること
から、「ソフト・ハード双方による総合的な対策」を進めるため、改修・廃止に
必要な財源確保及び地方財政措置の更なる充実とともに、データベースの管理や
管理者による適切な管理・監視体制の強化、ため池サポートセンターに係る国の
定額補助を活動規模に応じて拡充するなど、ソフト面においても財政支援の継続
と更なる充実を図ること。
また、農業水利施設の老朽化対策については、農村地域における混住化等の進
行により、受益農地や農家数が減少し、施設等の再整備や管理にかかる農家の負
担が増加している。
このため、事業を実施する際の一戸当たりの受益者負担の軽減を図る新たな制
度を創設すること。
今後の施設管理の枠組みにかかる土地改良法改正等の国の議論を踏まえて、施
設の集約・再編や管理体制の見直しなどについての地域による議論、必要な調査・
検証、また、これらを実現するためのソフト・ハード対策を一体的に行うことに
より、農家の負担軽減や農業生産基盤の適切な保全管理を図るための総合的な制
度を創設すること。
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