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令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (117 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm
出典情報 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》
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いじめ対策マイスター制度のモデル構築推進事業

令和6年度補正予算額(案)

1 現状・課題







令和5年度のいじめの重大事態件数が1,306件と過去最多となる中で、いじ
めの加害児童生徒に対して、毅然とした態度で指導・対応を行うことにより、確
実な再発防止につなげることが必要。
いじめの重大事態の中には、犯罪行為として取り扱われるべきいじめなど、学校
だけで対応に当たることが困難な事案も増加。
他方、加害児童生徒が様々な背景を有している場合もあり、特別な配慮を要
する場合には、加害児童生徒に対し、外部専門家とも連携しながら、指導だけ
ではなく適切な支援を行うことで、個別事案に早期対応することも求められる。
また、いじめの再発防止については、学校・教育委員会で実施していく必要があ
るが、学校外やネットにおけるいじめが原因となっている場合など、学校だけでは、
必ずしも十分な再発防止策を立てることが困難な場合もある状況である。

3 事業概要






個別のいじめ事案への直接的な対応、加害児童生徒への指導・支援や重大
事態調査後の学校における組織体制整備について、警察OB・OG、保護司、
NPO法人、 大学教授、校長OB・OG等の多職種の専門家によるチーム支援
を行うために教育委員会にいじめ対策マイスターを設置。

学校から教育委員会に対して、個別のいじめ事案への直接的な対応、
加害児童生徒への指導・支援に関する相談があった際、いじめ対策マイ
スターを派遣し、支援を実施。
重大事態調査で示された再発防止策を踏まえた域内の他学校を含めた再発
防止体制整備への援助・相談を行うため、いじめ対策マイスターを活用。

4 委託先・採択数

【委託先】
都道府県教育委員会 (5箇所)【高校】
市区町村教育委員会(15箇所)【小・中学校】
※1箇所あたり約800万円~約300万円程度
【委託内容】
人件費、諸謝金、旅費、印刷製本費 等

1億円

2 事業により目指す姿




個別のいじめ事案への直接的な対応、加害児童生徒に対する指導・支援につ
いて、学校と、多職種の外部専門家からなるいじめ対策マイスターが連携しなが
ら進めることにより、「いじめ」の悪質性について理解を促し、加害児童生徒が抱
える背景に対しても、専門的知見から適切な支援を実施することが可能となる。
学校がいじめの再発防止策を講じる際に、いじめ対策マイスターから助言や知見
を得ながら進めることができる体制構築をすることにより、適切かつ確実な再発防
止につなげることができる。

いじめ対策マイスター制度の創設により、いじめの多様化や加害児童
生徒の背景に応じたきめ細かな対応を実現し、学校だけでは対応でき
ない事案に早期に対応。
いじめ事案への直接的対応のみではなく、学校の再発防止にも伴走す
る体制を構築することにより、いじめの重大事態発生件数減少を目指
す。
個別事案の対応・加害児童生徒への指導・
支援により学校だけで抱え込ませない体制を
構築し、早期対応へ繋げる。

(参考)モデルイメージ

犯罪行為として取り扱
われるべきいじめ事案
特別な配慮を要する
加害児童生徒

教育委員会の下に設置

学校

いじめの
重大事態
発生件数減少

ネットいじめなど、いじめ
の多様化・複雑化

いじめ対策マイスターからの
助言や専門的知見に基づいた適切かつ
確実な再発防止策の実施

いじめ対
策マイス
ター

専門的知見を活かした加害
児童生徒への指導・支援
学校における再発防止体制
構築に向けた援助・相談

(担当:初等中等教育局児童生徒課)

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