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令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (55 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm
出典情報 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》
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災害支援機能を有する高等専門学校練習船整備事業 令和6年度補正予算額(案)

55億円

事業目的

老朽化が著しい国立高等専門学校が保有する練習船の代船を建造し、災害支援機能を充実させ、大規模災害発生時等への備えとして国土強靱化の強
化に貢献する。

事業内容
老朽化が著しい国立高等専門学校が保有する練習船について、支援物資搭載スペース・揚降設備、緊急時の衛生設備など災害支援機能が充実した代船を建
造する。
商船高専の貢献
 日本の海事産業を支える人材を育成(3級海技士等)
 5商船系高専で毎年200名、通算10,000名以上の海洋人材を輩出
 災害発生時には物資輸送や給水援助などの支援活動に練習船を活用

現状と課題
 耐用年数(20年)を大幅に超過し老朽化が著しく進行

富山高専「若潮丸」、広島商船高専「広島丸」の代船建造

5商船系高専におけるシリーズ船の仕様検討を踏まえ、重要インフラであ
る老朽化した「若潮丸」の2年目及び「広島丸」の1年目の代船建造を行
う。これにより、船舶に関する法令対応、災害支援機能の充実を図る。
【船舶に関する法令対応】
 船舶設備規程、船舶防火構造規則、
海洋汚染防止法の遵守
 学生居住区を喫水線上に設置

シリーズ船構想(イメージ)

格:第四種船
航 行 区 域:近海区域(非国際航海)
総 ト ン 数:約370トン

長:約57m
幅 ( 型 ):約11m
深 さ ( 型 ):約6m

力:約14.0ノット
航 続 距 離:約2,100海里

員:60名(うち乗組員9名)
追加する主 :BRM 訓 練 対 応 シ ス テ ム 、
要 設 備 ERM訓練対応設備、緊急
時の衛生設備など災害支援
に必要な設備など

 ILO海上労働条約(MLC,2006)に基づく現行最新法令に未対応

【災害支援機能の充実】
 支援物資搭載スペース・揚降設備
 緊急時の衛生設備の確保
加えて、
 女性居住区の利便性とセキュリティの確保
 高度な実習に備えたブリッジ、エンジン制御


 女性乗船者のための設備及びスペースの確保に苦慮

■商船系高専シリーズ船
各商船系高専が特色ある船員教育を行いつつ、非常時に共同活用できるよう連携を強化

 電気系統の故障など安全性に支障
 機器の老朽化、保証期間の終了など、部品調達が困難

 各商船系高専の練習船の仕様と設備が区々で、物資輸送や給水援助
の作業連携が困難

成 果

 船体を共通仕様とし、設計に対する費用の抑制及び建造の高効率化
 共通設備を設置し、調達コストの低減及び予備品の共有
 多種多様な災害支援・海難救助・海洋調査等を行うため、共同活動できる練習船団の構築

国立高等専門学校が保有する練習船の災害支援機能を充実させることで、災害等発生時に出動可能な、機動性の高い船舶が配備される。
(担当:高等教育局専門教育課)

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