令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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令和6年度補正予算額(案)
5億円
背景・課題
コロナをきっかけに過去の公演記録映像を配信するなどして、新たな鑑賞スタイルと収益機会の創出につなげる取組が進んだが、実演芸術等の映像配信には、劇場等の上
演に必要な権利処理に加えて、配信のための法律的専門知識が必要なため、各芸術団体個別で対応するのが難しい。また、2019年にユネスコが“マグネティック・テープ・ア
ラート”において警告しているとおり、これまで舞台映像を保存してきたVTRテープをデジタル化しなければ、視聴できる機器がなくなり、貴重な舞台映像が散逸し、消失してしまう
危機に瀕している中、令和6年に閉館した劇場からも貴重な資料が発見されている。さらに、映像を記録する技術者などの人材確保、撮影環境確保、権利処理への意識改
革など、各芸術団体が個別で対応するには、費用対効果が非常に悪い。
このような様々な課題を踏まえ、日本の舞台映像のデジタルアーカイブの拡充と配信・上映などの利活用を通じて、舞台芸術における創造環境の持続可能性を高める支援
制度が必要である。蓄積された仕組みやノウハウは、全国に普及させ横展開を図り、さらに我が国文化芸術団体の水準向上を狙う。
なお、本取り組みは将来的な自走化を目指しており、補正予算にて措置を行うことで、活用できるコンテンツを大幅に増やすとともに、将来の自走化の前倒しを狙うものである。
事業内容
芸術性の高い舞台芸術作品の収集・保存・公開(配信)
対象作品は公募し、各分野の有識者が選定
✓映像作品等のデジタル化と保存のサポート、アーカイブ化
✓閲覧サービス提供
・早稲田大学のJapan Digital Theatre
Archivesへ掲載し、博物館内での視聴が可能
⇒ 再生機の保守サポート終了等により舞台映像が
視聴不可になる危機への対応が急務
✓権利処理をサポート
・舞台映像作品配信可能化
U-NEXTなどの配信プラットフォームから配信中
⇒ 収益化(国内投資促進)による保存・活用の促進
⇒ 芸術団体の持続的活動
アウトプット
対象作品は公募し、各分野の有識者が選定
◆外国人向け多言語字幕事業(英・中・仏等)
✓8Kカメラ+立体音響(DolbyAtmos®)で作品収録
✓複数言語字幕付き映像の制作
・上映・トークイベントの実施/配信
⇒ インバウンドの獲得
公立文化施設等での巡回ツアー を試行・普及
アクセシビリティ事業
⇒ 国際的プレゼンスの向上
✓作品ごとの適切な収録について費用・技術の両面でサ
ポート
◆視聴・聴覚障がい者向けアクセシビリティ事業
⇒ ICT技術を活用した地方創生
✓視聴・聴覚障がい者向け、手話・字幕付
⇒ 文化的地域格差解消
き映像の制作
⇒ 鑑賞機会の格差解消
教育パッケージ事業
アクセシビリティ事業
✓教育現場での教材利用
・教材として活用しやすい作品をパッケージ化
✓図書館・教育施設での利用促進
⇒ 教育現場での活用による鑑賞者育成
⇒ 舞台芸術を担う人材の育成
(活動目標)
R5補正+
R6当初
R6補正
(目標)
アーカイブ収集作品数
1,100
700
配信可能化作品数
150
150
8K収録作品数
35
45
アクセシビリティの向上
収録技術提供による啓発活動
【目標数】
アーカイブ収集作品数:5,000作品
配信可能化作品数:1,000作品
8K収録作品数:200作品
短期アウトカム(成果目標)
長期アウトカム(成果目標)
舞台芸術団体が人材育成・
収益化を通じて持続可能な
活動のためのプラットフォーム
の自律的運営
次世代につなぐ
日本の舞台芸術のアーカイブ
資産の保存・活用
(担当:文化庁参事官(芸術文化担当)付)
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