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令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (16 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm
出典情報 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》
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メディア芸術ナショナルセンター(仮称)収蔵施設等機能強化

令和6年度補正予算額(案)

背景・現状・課題

1億円

我が国の貴重な映画作品や、マンガ、アニメ等中間生成物等の散逸・流出・劣化等が進む中、保存・修復やデジタル化を含むアーカイブ等専門人材の不足や、各国の
代表的な関係機関の保存対応状況把握等への対応ができていない状況。マンガ・アニメ等の発展に貢献した作家の物故が相次ぐ中、中間生成物等の評価も高まってお
り、国際オークションでは高値で取引が行われ、また、日本のマンガ等を保存・調査研究、人材育成等を行う海外美術館等関係施設の設置が進められている。
<貴重な作品・中間生成物等の収集の課題>
○フィルム収蔵庫(※)のキャパシティ不足。寄託・寄贈があっても保管が不可能
○脆弱な保管環境により貴重な原画資料等の劣化・国外流出等が加速
○中国、韓国、台湾では保存・活用、人材育成、調査研究を行う拠点を整備(一部日
本作品等を保存)。仏では日本のマンガ・アニメ専門ミュージアム整備予定
<貴重な作品・中間生成物等の保存等の課題>
○酸性化や乾燥等による劣化が進んでいるが修復・修繕技術が確立されていない
○デジタルアーカイブに係るデータ保存形式やデータベースに登録する情報の研究が不足
○保存科学、デジタル化を含めたアーカイブ、作品調査等の専門人材不足

将来、マンガ原画等中間生成物を寄贈・寄託等したい 国が「ハブ」となり、全国の産学官の関係機関の
ネットワーク形成促進による取組が重要
者は約5割弱 ※マンガ家へのアンケート

・横手市増田
まんが美術館
・石ノ森萬画館 等
・マンガアーカイブ機構
・アニメ特撮アーカイブ機構
・明治大学 等

⇒適切な温湿度管理での収集・保存等を行う拠点整備やノウハウの蓄積、専

門人材の確保のための調査研究が急務

※ 国立映画アーカイブ相模原分館(昭和61年に映画フィルム保存専用施設として竣工。映画フィルムを約48万7千缶
収納可能。映画製作のデジタルシフトでフィルム映画製作が行われなくなった平成23年以前を対象にフィルム製作本数
を試算、現在の総キャパシティに対して33万缶不足。)

・熊本大学
・北九州市漫画
ミュージアム

・京都国際マンガ
ミュージアム
等 ・立命館大学 等




事業内容
上記課題を踏まえて、今回、貴重な作品・中間生成物等の収蔵施設の整備に必要な基本設計及び保存等のための調査研究を行う。
流出・散逸・劣化等を防ぐ収蔵施設の整備

 基本設計経費 62,800千円

マンガ・アニメ等中間生成物保存等調査研究事業

 調査研究経費 41,483千円

アーカイブ等の専門人材を配置し、保存の緊急性の高い中間生成物等を計画的に受け入れ、温湿度管理等適切な環境で保存・修復等を行う施設を整備

現時点において散逸・劣化の防止が特に必要な「緊要性」の高いマンガ原画等を対象に、収蔵庫での保存を見据え、内容把握や劣化の程度等の保存状態、温湿度等ふさわしい
保管環境に関する調査研究を実施
・今後のスケジュール(目途)
R7年度~基本設計
R8年度~実施設計・地質調査等
R9年度(2027)~ 建設開始
R12年度(2030) 収蔵庫設置
国立映画アーカイブ相模原分館に整備

貴重な作品・中間生成物等を収蔵する環境のイメージ
(国立映画アーカイブ既存収蔵庫)

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(担当:文化庁企画調整課、参事官(芸術文化担当)付)