令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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令和6年度補正予算額(案)
3億円
現状・課題
マンガ、アニメをはじめとする日本のコンテンツの世界的な人気により、コンテンツ産業の輸出規模は4.7兆円(2021年)にのぼり、鉄鋼産業や半導体産業と比肩する
規模となっている。実際、知的財産(IP)の世界売上高トップ10のうち、5つが日本のコンテンツである。一方、その人気に合わせて、海賊版の被害も甚大となり、特に
令和6年夏以降は、新たな海賊版サイトの出現等によりアクセス数は倍増しており、9月の海賊版マンガトップ20サイトへのアクセスは、日本向けサイトで5.5億アクセス
/月、英語版で5.9億アクセス/月を超え、合計11.4億アクセス/月、被害額は推定年間2兆円と深刻な状況であり、早急な対策が急務である。
また、コンテンツを保有する各社は、個別に海賊版の検知を実施しているが、現状は目視やタイトル検索中心の人海戦術で、対応が増加し続ける被害に追い付いてお
らず、より実効性の高い海賊版防止策が必要である。
海賊版マンガサイトによる被害状況例(ABJ,2024)
事業内容
より実効性の高い海賊版予防策の構築に向け、実証的にAIによる海賊版検知シス
テムを構築する。構築にあたっては、海賊版被害の実態を把握分析した上で海賊版
対策を実施する。具体的には、AI学習による海賊版サイトの検知、コンテンツ単位
の画像検知、AI翻訳による文字検知等、多様な検知手段を採用し、性能やコスト
を検証する。また、自動検知された海賊版サイトについて、言語、地域、コンテンツ内
容等を分析しながら、運用体制の試行等を実施し、実効性の高い海賊版サイト対
策を構築する。
海賊版自動検知システムの構築実証 (新規)
海賊版サイトのレイアウトや広告、コンテンツの画像、文字情報等のAI学習により、
インターネット上の海賊版を自動検知し、権利者に通知するシステムを構築するた
めの実証を行う。
(億アクセス/月)
12
10
8
6
4
2
0
AIによる海賊版検知イメージ
海賊版検知実施件数
海賊版サイト
民間事業者への請負事業として実施
アウトプット(活動目標)
令和6年度
500件
5.5
4.0
8月
9月
日本向けサイト
英語版サイト(主に海外からのアクセス)
海賊版自動検知システムの運用・権利行使スキームの構築(新規)
上記システムを中心に、海賊版の検知から削除申請等の権利行使まで、自動で
行えるスキームを構築するための調査研究を行う。特に権利処理の方法を明確化
する。
事業形態
5.9
6.1
短期アウトカム(成果目標)
海賊版サイトへのアクセス件数・被害額の減少
自動検知システム
海賊版サイトをAI学
習(外形、広告など)
出版社等
出版社等よりコンテンツ
情報を実証的に集積
AI翻訳
海賊版サイト/コンテンツの
AI自動検知・分析
文字検知に活用
AI翻訳によ
り多言語化
長期アウトカム(成果目標)
日本のコンテンツの海外における正規流通の増加
(担当:文化庁著作権課) 13