令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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(国立研究開発法人物質・材料研究機構設備の整備)
令和6年度補正予算額(案)
31億円
現状・課題
マテリアルは我が国の産学の強みであり、新しい資本主義の成長戦略に貢献する重要基盤技術とされ、革新的な素材・材料及び製造手法
の開発によって社会変革を実現することが期待されている。
「経済財政運営と改革の基本方針2024」において、我が国を取り巻く環境変化への対応が求められていることを踏まえ、国民の安心・安全に
資する革新的マテリアルの研究開発を大幅に加速する必要がある。
事業内容
政府の重要戦略や社会的要請等に対応するための領域横断的な融合研究へ、NIMS独自の技術シーズを活かして機動的に取り組むため前
倒しで行う。水素、半導体分野など政策上の重要性が高いマテリアル開発を加速するため、必要不可欠な最先端設備群を早期に導入する。
○水素関連マテリアルに係る基礎・基盤研究に必要な設備群
「製造」「貯蔵・輸送」「利用」に係る技術を集結し、製造から利用まで一気通貫で実施するシームレスな体制を整
備することによりサプライチェーン(供給網)構築に貢献する。
• 局所水素濃度測定技術や水素脆性破壊挙動の解析により、耐水素脆化材料への展開を行うための装置群。
• 水素脆性はミクロ組織に依存した局所水素分布が大きな影響をおよぼすため、これら装置を用いて、水素脆性
破壊挙動を定量化し、ミクロ組織解析や水素トラップ挙動を正確に同定することで水素脆性破壊の研究を加
速する。
水素濃度測定システム・低温ユニット
○新原理演算素子開発に向けた基礎・基盤研究に必要な設備群
我が国の優位性を維持するため、将来の技術ノード世代を見据えた技術構築を行う。
• 高性能・低消費電力の脳型コンピュータに不可欠な、ニューラルネットワーク用AI素子を構築する装置群。
• 他に類を見ない立体的な素子構造に対応した成膜プロセスの構築が可能な、超薄膜製造装置であり、これを
利用して原子スケールでのイオン・分子・スピン・自発分極の精密制御によるシナプス素子等の高性能化に向け
た研究開発を行う。
効果
水素関連マテリアルに係る技術をNIMSに集結し、シームレスな体制を整備するこ
とで、水素関連マテリアル分野における競争力強化を期待できる。また、2040年
以降を見据えて新原理で動作するコンピューティング技術を開発することで、半導
体分野における国際的な技術的優位性の獲得が期待できる。
超薄膜製造装置
【施策のスキーム】
設備整備費補助金
国
補助
国立研究開発法人
物質・材料研究機構
契約
民間企業等
(担当:研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付)
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