令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (35 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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研究開発拠点形成
令和6年度補正予算額(案)
現状・課題
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版
(令和6年6月21日閣議決定)】
Ⅴ.投資の推進 3.AI(1)AIのイノベーションとAIによるイノベー
ションの加速
①研究開発力の強化
モデルの高効率化や高精度化、マルチモーダル化(テキスト、画像、音
声、動画等の様々な情報を同時に処理・解析する機能)、リスクの低減
化等の研究開発、質の高い日本語データ及び産業競争力を有する分野
のデータの整備・拡充を産学連携で進めるとともに、革新的な技術を有す
るスタートアップを支援する。
• 高度な推論力を有する大規模言語モデルやマルチモーダル等に対応した新たな生成AIモデルが登場し、
生成AIを活用したサービスの開発は世界中の民間企業・ 研究機関においてより一層活発になっている。
• 一方で、こうした生成AIモデルにはどのようなアルゴリズムに基づき回答しているのかなどの 「透明性」 や、AIが
誤った回答をしていないかなどの 「信頼性」 の確保に対して課題がある。
• このような最先端の生成AIモデルに迅速に対応し、生成AIの透明性・信頼性をいち早く確保していくために
は、そのための研究開発に必要な基盤モデルの構築等を加速させることが必要である。
事業内容
事業実施期間
国立情報学研究所(NII)において、生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に資する研究開発のために
必要となる大規模計算資源を早期に確保し、アカデミアを中心とした一定規模のオープンな生成AIモデル
を構築できる環境整備を加速する。これにより、最先端生成AIモデルの研究開発の早期着手を可能にし、
研究の加速化を実現する。
必要資源
基盤モデル
研究開発に要する大規模
計算資源を先んじて確保することで
環境整備を加速
データ
計算資源
1.研究開発用LLM構築
コーパス開拓・整備、GPU並列計算環境整備を行うとともに、研究開発用LLMを構築。
3.高度化に関する研究開発
LLMの各専門領域への適応やモデルの軽量化について、各専門領域の研究者と協力しつつ実施。
国
補助金
令和5年度~令和10年度
情報・システム研究機構
国立情報学研究所(NII)
透明性・信頼性を確保した
基盤モデルの実現
Instruction
学習
2.透明性・信頼性等に関する研究開発
モデルの挙動解明やハルシネーション防止技術に関する研究開発を行うとともに、社会が安心して
LLMを利用するための評価手法を検討。
42億円
+
マルチモーダルに関する研究開発
昨今の世界的な技術動向を踏まえ、画像・音声など
多様なモダリティのデータを扱うことのできるマルチモーダ
ルモデルを構築するとともに、マルチモーダルモデルの透
明性・信頼性・高度化に関する研究開発を行う。
インパクト(国民・社会への影響)、目指すべき姿
最先端生成AIモデルに係る透明性・信頼性の早急な確保を通じて、国際的に求められる生成AIの安全性向上に貢献し、生成AI利活用の拡大や生成AIの
誤ったあるいは悪意ある使用による社会的混乱の防止に資する。
(担当:研究振興局参事官(情報担当)付)
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