令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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令和6年度補正予算額(案)
170億円
現状・課題
• 大型放射光施設SPring-8は共用開始から25年以上が経過し、施設の 【統合イノベーション戦略2024(令和6年6月4日閣議決定)】
大型放射光施設SPring-8は共用開始から25年以上が経過し、性能面で海外施設に遅れを取りつつある
老朽化のほか、諸外国で硬X線領域の放射光施設の第4世代への高度化 ことから、次世代半導体やGX社会の実現などの産業・社会の転機を見据えて、現行の100倍の輝度をも
つ世界最高峰の放射光施設を目指し、SPring-8-Ⅱの整備に着手する(略)
が進む中、性能の面でも後れを取りつつある。
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024年改訂版(令和6年6月21日閣議決定)】
• 2030年頃に迎える次世代半導体の量産やGX社会の実現など産業・社会 スプリング・エイト(SPring-8:理化学研究所が設置する大型放射光施設)やナノテラス(略)の整備・活用・
の大きな転機を見据え、これに間に合うよう現行の100倍の輝度をもつ世界 高度化を図る。
最高峰の放射光施設を目指し、我が国の放射光施設におけるフラッグシップ 【経済財政運営と改革の基本方針2024(令和6年6月21日閣議決定)】
官民共同の仕組み等による大型研究施設の戦略的な整備・活用・高度化の推進 (中略)等を図る(略)
の位置付けとしてアップグレードが必須。
------(脚注)-----266
226 大型放射光施設SPring-8及びNanoTerasuやスーパーコンピュータ「富岳」等。(略)
事業内容
• 現行のSPring-8の約100倍の最高輝度を誇る世界トップ性能を目指し、第4世代の加速器テクノロジーや省エネルギー技術を導入する。
NanoTerasuの整備で得られた知見を活かし、約1年間の停止期間を含む5年間でSPring-8-Ⅱの整備を行う。
事業実施期間
令和6年度~令和10年度(予定)
交付先
(国研)理化学研究所
【SPring-8の高度化概要】
【技術革新の例】
加速器トンネル・リング保守通路内
実験ホール内
蓄積リング棟機械室
磁石・電源・架台
現地作業・アライメント
真空機器
施設設備の適正化
その他加速器コンポーネント
ビームラインの高度化
輝度の劇的向上
約100倍
加速器の省エネ化
約6割に削減
期待される成果
• SPring-8-Ⅱから生み出される高輝度な放射光を利用することで、従来よりも高精細なデータが短時間で取得可能になり、ビッグデータ
時代の研究開発に対応可能となる。
• 上記によって、次世代半導体の検査・分析や、燃料電池の研究開発、サーキュラーエコノミーの実現やバイオモノづくり等に大きく貢献する
ことが見込まれる。
(担当:科学技術・学術政策局研究環境課)27