令和6年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集 (37 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00009.htm |
出典情報 | 令和6年度文部科学省関係補正予算(案)(11/29)《文部科学省》 |
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令和6年度補正予算額(案)
- 量子論の深化で紡ぐ物質・生命・宇宙の動態 -
10億円
背景・課題
世界中で量子技術の研究開発が激化する一方、量子の基礎的理解が圧倒的に不足し、将来の研究開発の停滞が懸念されている。
量子物理学は、素粒子・原子・天体・宇宙に至るまでの各階層での理解は進んだが、現状では量子は短時間、小数、限られた環境でし
か扱えないなど課題も多く、量子コンピュータの実用化等に向けて、量子を能動的に制御するための基礎学理の探究が必要。
原子核物理学は広い分野と現代物理学の基本概念が集約された学問で、量子物理学を広い階層で活用するため重要な役割を果たす。
理化学研究所においては、国際競争が激化する中で、量子に関する優れた研究成果が創出されるなど高いプレゼンスを
発揮しており、令和6年度になってからも新たな研究成果が創出され一層注目を集めている。
事業概要
階層を超える量子ダイナミクスの普遍的法則の解明のため、原子核物理学を起点とし物性科学、生命科学等の分野で理論・実験・計
算・データ科学を融合し、量子を研究する「マルチスケール量子ダイナミクス研究」を創出するとともに、米国ブルックヘブン国立研究所
(BNL)が計画する大型原子核研究プロジェクト(EIC計画)へ参画し科学的成果を創出するために必要となる設備整備を行う。
【実施内容】
【設備整備の例】
量子強靱化研究(時間制御)
「量子もつれ」という量子の基本的な性質の解明に必要な設備を整備。
ヘッドクォーターの指揮の下、EIC計画を活用して5つのテーマを実施。
光子一つ一
量子多体系の創発ダイナミクス研究(多数化)
量子強靱化研究(時間制御)
つを高性能に
「量子もつれ」という量子の基本的な性質の解明に必要な設備を整備。
量子が多数集まった時に初めて発現する現象等の解明に必要な設備を整備。
検出するため
量子多体系の創発ダイナミクス研究(多数化)
の装置
量子開放系の非平衡現象研究(多様な環境)
量子が多数集まった時に初めて発現する現象等の解明に必要な設備を整備。
多様な環境下にある量子ダイナミクスを研究するための設備を整備。
量子開放系の非平衡現象研究(多様な環境)
多様な環境下にある量子ダイナミクスを研究するための設備を整備。
検出器モ
EIC計画の推進
量子極限計測研究(精密測定)
ジュールを制
EIC計画で使用される検出器の開発に必要な設備を整備。
量子技術を活用した高精度計測技術の研究開発に必要な設備を整備。
量子に対する理解を
深め、量子を能動的に
制御することで、
2030年代に日本が
量子技術で世界をリ
ードすることを目指す。
作するための
【事業スキーム】
補助
国
EIC計画の推進
装置
EIC計画で使用される検出器の開発に必要な設備を整備。
(国研)理化学研究所
(担当:研究振興局基礎・基盤研究課素粒子・原子核研究推進室)
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