資料 令和6年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (166 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-151.html |
出典情報 | 救急業務のあり方に関する検討会(第3回 2/21)《総務省消防庁》 |
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【背景】
ST 上昇型急性心筋梗塞(STEMI)は可及的速やかな経皮的冠動脈インターベンシ
ョン(PCI)
施行が望ましく、
傷病者の病院到着から治療開始までの時間である Door
to balloon time(DTBT)を短くする事が重要である。また、一般社団法人日本循環
器学会から発行されている「急性冠症候群ガイドライン」では、救急隊の対応と
して 12 誘導心電図の記録、搬送先医療機関への通知が推奨されている。
上尾市消防本部では、心疾患の傷病者を適切な医療機関に早期に搬送するとと
もに、DTBT を短縮するため、平成 29 年からクラウド型 12 誘導心電図伝送システ
ムを上尾中央総合病院から借用して導入している。
【クラウド型 12 誘導心電図伝送システムについて】
上尾市消防本部が導入しているクラウド型 12 誘導心電図伝送システムは、コン
パクトで持ち運びが容易、操作が簡単であり、現場で 12 誘導心電図を測定するこ
とができる。また、傷病者の心電図データをモバイル端末を通してクラウドサー
バーに送り、それを医師が確認できるため、迅速な診断が可能となる。また、継
続的な測定が可能で、複数の医療従事者が同時にデータを閲覧することもできる。
また、心電図を現場から伝送することで専門医による早期診断が可能となるた
め、緊急性や病態に応じて、治療に適した病院への搬送が行える。
埼玉県中央地域メディカルコントロール協議会管内においては、ドクターカー連
携時を含め、6病院に心電図の伝送が行える体制となっている。
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