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資料 令和6年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (74 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-151.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(第3回 2/21)《総務省消防庁》
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令和5年の救急自動車による全国の救急出動件数や搬送人員は集計を開始した
昭和 38 年以降、最多となり、増大する救急需要への対応は急務である。また、令
和5年の消防庁の調査では、救急車による搬送人員を入電した時刻別に見ると、
最も多いのは 10 時から 12 時で、20 時頃まで多く、最も少ないのは深夜2時から
4時となっており、特に日中に搬送人員が集中していることがわかる(図表2-
25)

図表2-25 救急要請を入電した時刻別の搬送人員

このような日中に多い救急需要に対応するとともに、女性救急隊員の活躍も含
めた多様な働き方にも資する「日勤救急隊」の導入については、
「救急隊員の適正
な労務管理の推進について(通知)」
(平成 30 年 3 月 30 日付け消防救第 56 号消防
庁救急企画室長通知)等に基づき、各消防本部において進められてきており、令
和6年度の消防庁の調査で、720 消防本部のうち救急隊の労務管理について取り
組んでいると回答したのは 425 消防本部で、そのうち、95 本部において導入され
ている。
日勤救急隊は、日勤時間帯に特化して活動を行うため、一般的に、導入に当たっ
ては、全時間帯の救急隊を1隊増隊するより、日勤救急隊を1隊増隊する方が、
追加で必要となる救急隊員の人数が少なく、救急隊員の人員確保の観点からのハ
ードルが低いと考えられる。同時に、女性救急隊員の活躍も含めた多様な働き方
改革の観点のみならず、日中に多い救急需要に対応しており、需要が多いエリア
に機動的に配置することで、増加する救急需要への対策になると考えられる。

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