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資料 令和6年度救急業務のあり方に関する検討会報告書(案) (53 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-151.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(第3回 2/21)《総務省消防庁》
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♯7119 が果たし得る役割(医療機関における時間外受付者数の減少効果等)に
ついては、同制度が令和6年度から開始したものであることを踏まえ、引き続
き注視していくことが望まれる。

③ 119 番通報を♯7119 に直接転送又は掛け直しする仕組み
消防機関は、救急事故が発生した旨の通報を受けたときは、直ちに所要の救
急隊を出動させなければならないとされている(救急業務実施基準第 15 条、消
防法第2条第9項、消防法施行令第 42 条参照)が、実際に入電する 119 番通報
の中には緊急性のない問合せや相談が一定数含まれており、通信指令員にとっ
て負担となっている。
消防庁が、既に管内に♯7119 を導入済みの消防本部(以下「♯7119 導入本
部」という。
)に対して行った「救急救命体制の整備・充実に関する調査」によ
れば、♯7119 導入本部の 36.2%が、
「症状についての相談」や「救急車を呼ぶ
か迷っている場合」等、
「♯7119 に寄せられる通報内容と親和性のある 119 番
通報」について、119 番通報から♯7119 への転送又は掛け直し依頼を実施して
いる。
一方で、♯7119 導入本部の 59.6%は、「過去に検討された経緯がないため」
等の理由により、119 番入電でそのまま対応し、♯7119 への転送又は掛け直し
依頼は実施していない。
緊急に搬送する必要がなく、かつ、♯7119 に寄せられる相談内容と親和性が
あることが明確な 119 番通報について、♯7119 への転送の試行的運用を実施し
ている消防本部からは、救急需要の抑制に資するものであることに加え、119 番
通報に対応する通信指令員にとっての時間的短縮や心理的不安の緩和にも寄
与しているとの意見もあった。なお、運用に当たっては、どのような場合に 119
番通報から♯7119 への転送又は掛け直し依頼を実施するかについて、消防機関
や各地域のメディカルコントロール協議会内等で明確なルールを定め、本来の
救急業務としての対応に影響を生じさせないよう十分留意が必要であるとと
もに、運用方法の検証を重ねることが求められる。

④ 有効な広報策
♯7119 については、認知度が高いほど利用率が高くなる傾向が見られること
から、119 番通報の前段階である♯7119 の利用率を向上させるには、住民等に
対する普及促進、認知度向上に向けた取組が必要である(図表2-6)。

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