参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (103 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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ワーク・ライフ・バランスを適切に保つことは、うつ病やバーンアウトの予防
に重要である(Thomas, 2004)
④セルフケアにつなげる助言
医師の就業環境はストレスが大きいため、医師のメンタルヘルス不調は多く、
医師が高リスク者である認識を持ってもらう
117 件の研究のメタアナリシスで、新型コロナウイルス感染症の流行下
に、医療者の高レベルの不安、バーンアウト、抑うつの有病率は、それ
ぞれ、30%、28%、24%と推定されている(Serrano-Ripoll et al, 2020)
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一方で、医師は、自身のメンタルヘルスの問題を否認し、援助希求的態度を取
りにくい傾向があることに注意しなければならない(Myers and Gabbard, 2008)
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医師自身が、健康を維持しつつ診療していくことが、患者の利益に繋がること
を、認識してもらう
医師の健康障害は、彼らが救おうとしている患者のアウトカムに影響す
る(Panagioti et al, 2018)
医師のバーンアウトは、医師としてのキャリアの断念や患者ケアの質の
低下に関連し、ひいては医療サービス提供機能の低下につながることが
指摘されている(Hodkinson et al, 2022)
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自身に起こりやすいストレス反応をモニターできることは、セルフケアに有用
である
ストレス反応の例
・ 早朝覚醒
・ 飲酒量の増加
・ 食行動の変化(ファストフードに偏る等)
バーンアウトのサイン
・ (ケアの対象である患者には優しいが)家人にあたりちらす等
ストレス反応を自覚したら、意識的に休養をとる等の対処ができるとよい
仕事に支障が出ているのであれば、専門家に相談する
自分では、必ずしも認識できないかもしれないので、日常的に、周囲と状態の
シェアができるようにしておけるとよい
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