参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (63 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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日本版バーンアウト尺度(Japanese Burnout Scale: JBS)(久保,2004)
➢ MBI-GS 日本語版、BAT-J の他に、日本語で使用できる尺度に日本版バー
ンアウト尺度(Japanese Burnout Scale: JBS)(久保,2004)がある
田尾(1987)が MBI を含む海外のバーンアウト尺度を参考に、日本
の対人サービス職の現場に良く適用するように開発した尺度
久保(2004)により最終的に 17 項目に精選されている
日本語版 MBI と同様に、情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感の
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3 つの下位尺度から構成される
質問項目の表現は日本の労働環境を考慮して作られていることか
ら、回答者にとって理解しやすい内容になっている
日本におけるバーンアウト研究では、使用手続きが煩雑な MBI-GS 日
本版よりも、JBS の方が多く用いられている(井川・中西, 2019)
現在のところ日本ではバーンアウトは疾病とはされておらず、これまで
の多くのバーンアウト研究でも、尺度の得点をバーンアウト傾向として
扱ってきた
しかし、日本の労働者のストレスやメンタルヘルスの問題とその対策は
社会的な課題であり、欧州や WHO 等の国際的な動きを鑑みると、日本で
もバーンアウトが疾病として位置付けられる可能性が十分考えられる
従来からの MBI-GS 日本語版や JBS に加え、臨床場面で使用できる BAT-J
は、今後のバーンアウト研究における重要な選択肢であると言える
BAT-J を用いたバーンアウトの測定方法(原著者のマニュアルに基づく)
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バーンアウトの中核症状を測定する 23 項目を使用する
対象者がバーンアウト状態の全体像を把握するために、23 項目の平均値
(1 項目あたりの得点)を算出する
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この値と基準値を比較し、バーンアウト状態を評価する
基準値(以下の表):日本人労働者を対象とした調査(Sakakibara et al
2020)データを昇順に並べ、 25%、50%、75%、95%を分岐点として値
を算出。分岐点間の値の範囲が各バーンアウト水準の基準値
バーンアウト水準
基準値
低い
1.00-2.04
中程度
2.05-2.57
高い
2.58-3.04
非常に高い
3.05-5.00
(Sakakibara et al, 2020 で用いた日本人労働者のデータより算出)
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