参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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表 2-4 PVT の諸指標
用語
Response
Time(RT)
False Start
Lapse 回数
日本語
反応時間
Mean 1/RT
Slowest 10%
1/RT
Fastest 10%
1/RT
Mean RT
Median RT
反応時間の逆数
反応時間の逆数の
遅い方 10%
反応時間の逆数の
早い方 10%
反応時間の平均
反応時間の中央値
開始ミス
反応遅延回数
説明
反応時間信号(赤い数字)出てからボタンを押
すまでの(応答)時間
信号(赤い数字)の出る前にボタンを押すこと
Lapse とは、機器に信号(赤い数字)が出てか
ら一定時間内(10 分版では 500msec、 3 分版で
は 355msec)に反応しなかったこと。Lapse 回数
はその回数。
1/RT の平均
1/RT の最遅 10%の値
1/RT の最速 10%の値
応答時間の平均
応答時間の中央値
PVT の応用 :慢性睡眠不足との関連
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PVT は慢性睡眠不足の客観的な指標を提供可能である
医療現場等における長時間労働医師の慢性睡眠不足の評価に、PVT が活用可
能であり、評価に活用されている
PVT 応用事例
米国レジデントの疲労、覚醒度の調査(Basner, et.al., 2019)
従来の研修プログラムと新しく提案された内科研修プログラムを
PVT で比較
参加者の連日の PVT の測定結果に基づき、新しい研修プログラムに
おける慢性睡眠不足の程度を評価
新プログラムに有意な悪化を認めないこと(非劣性)が示された
オンコール翌朝の評価で有意な覚醒度の悪化を認めた(Basner, et.al.,
2017)
空港における搭乗客の手荷物を透視し、危険物を見つけ出す作業を模したテ
スト(ラゲッジスクリーニングテスト)(Basner and Rubinstein, 2011)
断眠中の被験者に実施
ラゲッジスクリーニングテストの成績悪化と PVT の反応遅延回数等
の諸指標の悪化との関連が認められ PVT の指標が職場での疲労・覚
醒度の指標となることが示された
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