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参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html
出典情報 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》
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(2)長時間労働が心身の健康に与える影響~医療安全・睡眠の観点から~
1)医療安全の観点から
➢ Libby Zion 事件(1984 年)を契機に、医師の長時間労働による疲労の蓄積は、医
師本人の健康のみならず、医療安全へ影響を及ぼすことが指摘されるようになっ

➢ 米国の医師の働き方改革は、医療安全もアウトカムに含めたエビデンスに基づい
て実施され、評価も行われている(図 2-2)
図 2-2 米国における研修医の労働時間規制の変遷



米国 National Academy of Medicine は 2008 年から 16 時間以上の連続勤務を禁止
する勧告を出し、これを受けて Accreditation Council for Graduate Medical
Education(ACGME)は 2011 年から卒後一年目のレジデントに対し、16 時間以上の
連続勤務を禁止した
根拠となった研究
 Lockley らの研究(Lockley et al.,2004)
・卒後 1 年目の研修医 20 名を対象
・24 時間以上の連続勤務を認めた従来のプログラムと連続時間を 16 時間
以内に制限した介入プログラムでの勤務時間、睡眠時間、夜間の注意力
欠如について評価したクロスオーバー試験
⇒結果、介入プログラムで勤務時間の減少、睡眠時間の延長、夜間の注意
力欠如の減少が認められた
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