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参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html
出典情報 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》
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⑤医師のウェルビーイング、バーンアウト、ワーク・エンゲイジメントに関するエ
ビデンス
➢ 厚生労働省が示す時間外労働の過労死基準は発症前 2~6 ヵ月間平均で 80 時間
以上とされている。しかしながら、医師は過労死基準を大幅に超えた時間外労
働を行っていることが指摘されており、長時間労働によるウェルビーイングの
低下や健康障害が懸念されている。本稿は、医師のウェルビーイング(さらに
バーンアウトとワーク・エンゲイジメント)に関する海外の研究を調査し、そ
の概要について報告する




文献レビュー
 検索語を「医師 and バーンアウト」、「医師 and(ワーク・)エンゲイジ
メント」とした
 データベースは PubMed と PsychoINFO により過去 10 年分の英語文献を
検索した
 絞り込み:上記検索では相当数の論文が該当したため(バーンアウト=
1,065 本、ワーク・エンゲイジメント=1,694 本)、それぞれの検索式に
「要求度」と「資源」の 2 語を加えて再検索した
 結果:バーンアウト 34 本、ワーク・エンゲイジメント 38 本の論文が抽
出された
文献レビューの結果
 研修医も含め医師のバーンアウトの有病率は医師全体の過半数にのぼり
非常に高い水準にあることが判明した
 医師のバーンアウトの主な先行要因は以下の通り
⚫ 仕事負担感の増加
⚫ 仕事と家庭のコンフリクト
⚫ ソーシャルサポートの不足
⚫ 上司のリーダーシップの不十分さ
⇒長時間労働をはじめとする労働基準や組織の支援体制と深く関連して
いる可能性が示された
 2020 年以降の研究では、COVID-19 パンデミックによる仕事や心理的負
担の増加がバーンアウトのリスクを高めることを示す研究が散見された
(Macaron et al., 2022; Parandeh et al., 2022)
 医師のバーンアウトの主なアウトカム(Johns et al., 2022; Pappa et
al., 2022, Hodkinson et al., 2022; Patel et al., 2018)
⚫ ウェルビーイングの低下



うつ病
不眠等
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