参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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④バーンアウトの測定
バーンアウトは健康に悪影響を与える世界中で見られる職業上の現象
バーンアウトは 1970 年代に紹介された概念である
初期の定義は「長期間にわたり人に援助する過程で心的エネルギーが絶
えず過度に要求された結果、極度の疲労と感情の枯渇を主とする症候群
である」(Maslach et al., 1981)と対人サービス職に特徴的なものと
考えられていた
現在他の職業でも見られることが明らかになっており(Schaufeli, et
al., 1996)、世界保健機関による国際疾病分類第 11 版では、バーンア
ウトは健康に悪影響を与える世界中で見られる職業上の現象であるとさ
れている(WHO, 2019)
マスラック・バーンアウト尺度(the Maslach Burnout Inventory: MBI)
(Maslach et al., 1981)
多言語に翻訳されているバーンアウト測定のゴールドスタンダードであ
る(Schaufeli et al., 2003)
➢
当初の MBI は、以下の 3 因子から構成される
⚫ 情緒的消耗感:心身ともに疲れ果てて、何もしたくない状態
⚫ 脱人格化:サービスを提供する対象者に対する冷淡な態度や接触を
回避する状態
⚫ 個人的達成感の低下:仕事に対する喜びを感じることが出来ず、職
務の重要性を低く見る状態
MBI は教育関係者用の Educators Survey(MBI-ES)、対人援助職を対象とした
Human Services Survey(MBI-HSS)等に細分化され、その後、職業人全般に適
用できるよう the MBI-General Survey(MBI-GS)が新たに構成された
(Schaufeli et al., 1996)
MBI-General Survey
MBI-GS も 3 因子構造であるが、概念名称が変更されている
⚫ 疲弊感:仕事に由来する疲弊
⚫ シニシズム:仕事に対する熱意や関心を失い、心理的に距離を置い
てしまう態度
⚫ 職務効力感:仕事に対する自信、やりがい
北岡(東口)らによって、日本語に翻訳されている(北岡(東口)ら,
2004)
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