参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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インターバルを確認する
詳細な勤務情報を確認できない場合は、面接指導対象医師の記憶に頼らざるを
得ないが、面接指導対象医師から聞き取り、勤務間インターバルの基準を満た
さなかった日がおよそ何日あったかを確認することが重要である
面接指導実施医師が勤務環境に関する評価を行う際
勤務計画を確認する
面接指導の対象となった当該月における勤務計画とのズレを確認する
それに伴う勤務間インターバルへの影響を確認する
ズレが生じた理由についての聞き取りを行う
勤務環境において、産業医、シフト責任者への伝達が有用と考えられる場合に
は面接指導意見書に特記事項として記載する
面接指導意見書への記載事項
睡眠不足等による健康影響の有無
就業上の措置等の必要性
代償休息に関する指導
勤務環境に関する特記事項(産業医、シフト責任者に伝えたい事項や、
勤務間インターバルが十分に確保できなかった理由等)を記載する
代償休息や勤務間インターバルの論拠
睡眠時間を3時間、5時間、7時間、9時間で7日間過ごした場合、睡眠時間
が短いほど覚醒度の悪化を認め、日毎に悪化し続ける(Belenky G, et al, J
Sleep Res, 2003)。つまり、睡眠不足は蓄積すると考えられる(睡眠負債)
さらに、7日間の睡眠制限後、十分な睡眠を3日間確保しても、覚醒度は睡眠
制限前と同等レベルには回復しないことが示されている。したがって、睡眠負
債に陥る前に、代償休息はできる限り早く付与することが望ましい
仕事から離れた活動をすることで回復効果が高いことが示されている
(Sonnentag, 2003)
EU における大規模調査において、勤務時間外での上司との連絡、仕事の頻度が
増えると、健康問題のリスクが上昇することが示されている(Arlinghaus and
Nachreiner. Chronobiol Int. 2014)
以上より、勤務間インターバルは、仕事から切り離される状況の設定が望まし
く、具体的にはオンコールからの解放、シフト制の厳格化等の配慮が挙げられ
る
<参考文献>
1. Belenky G, et al, Patterns of performance degradation and restoration during
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